送ったマスクが届いたと、妹からメール連絡・・・
マスク受け取りました
たくさんありがとうございます
本当に本当に助かります
取り急ぎ御礼感謝迄
それはよかった、と素直に喜べない。
こんな状況下、緊張続く毎日、そこに輪をかけて、どこにも無いマスクを日々探し続けるのは・・・という思いが湧き上がってくる。
二度繰り返された「本当に」、そこに彼女のこれまでの心労を感じずにはいられない。
市中のサージカルマスク取り巻く事情はまだら模様・・・運良く巡り合えればかなりラッキー、そうでなければいつまでたっても手に入らない。
それでなくともこれまでとは違う日常の中で皆懸命に生活しているのに・・・
数多の”マスク”の中から多分これなら大丈夫か、と思う物を取り寄せ目処をつけたところで施設長には連絡をとった。
母のいる老人ホームは母体の病院施設あるが故、マスクの供給は大丈夫かもしれない、いや、ご多分に漏れず もしかしたら、と期待と不安の中、
施設長との連絡の際マスクについてそれとなく聞いてみた。
その時施設長が漏らした一言、
「マスク、医療物品が品薄で入荷しにくい状況となっています。
当面は、間に合うということですが、5月、6月・・・と長期戦になってくると厳しいです。」
それを聞いて心を決めた。
荷物にはお茶菓子少々と、施設長宛に手紙を入れた。
翌々日、施設長から連絡が入った
あっ、真坂さんですか?施設長のxxです。
この度は有り難うございます
いえいえ、少しでもお役に立てば・・・
大きな箱が届いたので何かな?と・・・お母様の夏服かな?、と箱を開けましたら、
びっくりしました。
医療、介護などの現場でマスクが足らないと聞きましたので・・・
ええ。マスクの支給はあるのですが、三日に一枚の割合で使うような状況で・・・
ガーゼを挟んで使うようにしていますが・・・最近のように暑くなると・・・結構蒸れて・・・
丁度よかったです。是非使って頂きたいと思います。
本当に素敵なものを有り難うございました。
お母様の方はお元気でお過ごしです。ご心配ありませんので。
有り難うございます。よろしくお願いします。
(病院併設の介護施設でも「三日に一枚」・・・)
マスクさえもが思う様に手に入らないとは・・・
これは病院でも既存の供給ルート(=中間業社)を通しての調達が困難ということか。
そこからの供給があるまで在庫でつなぐしかない、そこから後のあてはない、ということか。
既存の流通ルートに「誰かが」マスクをのせない限り、
「誰かが」別のルートを見つけ出さない限り、
「どこからともなく」マスクが降ってこない限り・・・は。
”流通”に関わる疑問に対するヒントになる説明がクラウドファンディングのサイトにあった。(そのマスク寄付プロジェクト自体は24時間で一億五千万円余りを集め成立している)
更に、有識者の意見では、孫氏の支援前に、必要なマスクは最低1千万枚。内、今後の政府支給が500万枚で、残り500万枚を民間で調達する必要があるらしい。(この他にも、N95マスク、消毒用アルコール、防護服も足らない)
このファンドでは、既に200万枚を調達、200以上の医療機関への配布決定と報じられています。それらが地方の病院施設まで届くに足るほどの数量なのかはわかりません。
そして、孫氏発注のマスクが届くまで、単純計算で300万枚が即座に確保されない限り当面少なくとも医療機関でのマスク不足は続くのかもしれません。
果たして、孫氏のマスクが届いたら、世の中ぱっと明るくなるのかも現時点ではわかりません。
しかも、マスクが足りないのは医療現場だけではありません。介護、養護、保育現場でも足りないのです。
既存の流通ルートに「誰かが」マスクをのせない限り、
「誰かが」別のルートを見つけ出さない限り、
「どこからともなく」マスクが降ってこない限り・・・
そう、「どこからともなく」マスクが供給される必要が未だ急務なのです。