それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

真坂んちの母さん、要介護だってョ

1週間は早い。

いつものように、まずは実家へ。空き家となった実家を維持するため、通水、換気など行うためだ。

ただ、今回は別に重要な目的があった。

f:id:masakahontoni:20190509142110j:plain役場からの介護保険認定の結果・・・(自治体によるのだろうが)普通郵便で発送された 一目でそれとわかる分厚く膨らんだ封書が、ポストの中にあった。


「要介護2」

sumai.panasonic.jp


今回で3度目の調査面談。過去2回のことを母が記憶しているはずもないが、今回もこれまで同様 ”いつになく” 明るく振舞い、「バカでも元気」と冗談まで飛ばしながら面接に臨んでいた母。

過去の調査面談体験からして、調査員の方は認知症の程度をあまり加味してくれないものと私は独り合点していた。

 

先般A施設見学の折、そのことを施設長に話すと「そんなことはない」という。

それは「認知症の程度がどれだけのものであるか、いかにその状態が調査員に伝えられるかによる」のだと。

「担当医、家族からどれだけの情報がどのように調査員に伝えられたか」・・・ということであるのなら、今回はしっかりと伝えられていた、ということか。

 

実家での作業を終え、母を見舞いにK病院へ向かった。

 

病院受付前を通るとあの相談員の方がいた。


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あれ?今日は当直ですか?

 

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そうなんです。

 

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そうですか・・・

でも、丁度よかったです。実は実家に寄りましたら役場から介護保険認定の結果が届いていました。要介護2でした。


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そうですか。2がついたのですね。


その場でコピーをとり、手渡し。


その後病室に母を訪ねる。


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あれ、よく来たね。

 

疲れた表情をしている。

ぼーっとしている、とまではいかないが、その数歩手前といったところか。こういうときは集中力が更に衰えていることが多い。

 

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どう?例の傷の様子は?


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特に何ともないね。ただ、ピリピリするんだよ。

 

とその部分を見せようとする。

 

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だめだよ、なるべく触らない方がいいんだよ。それに掻いたりしたらだめなんだよ。

 

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大丈夫だよ。


いつもと変わらぬ会話を繰り広げているところに隣のベッドの方が病室に入ってくる。

 

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あぁ!いつもお世話になっています。ありがとうございます。


なぜか今日はパジャマ姿ではない。そこへ家族の方が現れる。

 


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色々お世話になりました。今日で退院なんです。

 


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そうなんですか・・・いつも話し相手になっていただいて助かりました。


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そうですよねぇ、いつもいっしょで・・・ありがとうございました。お宅も近々でしょう?


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・・・はい。


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(その手の話は避けたい・・・)


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色々ありがとうねぇ、本当にいい息子さんで、あなたのような人が好きなんですよ。


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いやいや、褒めても何も出ませんよぉ


やせ細った両手で私、母それぞれと握手をし、家族の方に促され病室からいなくなった。


これはまずい・・・今日の母の表情はこのことを受けてのものなのか・・・?


退院→入所という大きな動きを前にしてしばらく母の話し相手がいなくなる。これは一大事だ。(・・・そして今とれる策は何もない)


話し相手がいない、これ即ち一人悶々とする時間が増える、母のストレスが溜まるということだ。


それでなくとも、入所という大きな山を何事もなく超えられるのかさえ不確かな中、この時期マイナスとなりそうなことは極力消しておきたい・・・そんなタイミングなのに・・・。

 

 

状況に変化が次々と起こる一方、要介護2が判明したことでケアマネさんとの話を粛々と進める・・・。

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www.kaigokensaku.mhlw.go.jp

 

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K病院併設の老健のデイサービスは空きがあるのが週6日中4日です。

残り2日に通えるデイサービスとして候補が4つあります。


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以前見学されたB施設の併設デイ。

そしてCデイ・・・こちらはご飯がおいしい、イベント多い、という評判で、活気もあります。


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Pデイは、週4で通われる老健デイと同じグループ内のデイ施設で 環境・内容はほぼ同じです。ただ距離的に四候補の中で一番離れており、渋滞状況によっては30分ほど送迎に時間がかかる可能性があります。

Nデイ・・・こちらは特にリハビリ充実していますが、その専門職がいるわけではありません。別料金になりますが脳トレも行われている施設です。


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遠いから嫌だ、と通わなくなるリスクをかなり感じますので、Pデイは選択肢から外したいと思います。それとB施設併設のデイも、少人数なので見送りたいと思います。

 

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(B施設は最初に見学した時、「早くしてよ」「ちょっと待ってねぇ〜」のイメージが消えない・・・)

 

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残りCデイか、Nデイか、となりますが、結局は本人が通ってみなければ参加者との相性もわかりませんし・・・残る週2は「活気がある」というCデイに通う方向でお願いしたいと思います。

 

Cデイは全国展開を図っている事業者のサービスで、事前の情報入手も一通り行っていはいた。

ただ、展開が全国でも、そうでなくとも、最終的には各事業所、それぞれの担当介護士さんによってサービスの程度・質が変わるのが当たり前で、しかもそこに他の参加者さん達との母の個人的な相性がある以上、外枠だけで決められるものでもない。

結局、選ぶならまずは「活気あり」というCデイかな、という思いが優先した。

 


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入浴についてですが、現在K病院でも毎日入浴しているわけではなく、そのリズムを保ちたいと思います。高齢者ということもあり、あまり頻繁に入浴するのも適当でないと思います。

それと、患部・傷口に感染症と思われる症状が見られる為、日々ガーゼの付け替えなど行っていますが、通所先、施設内でも行ってもらえるよう手配して頂けると助かります。

 

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わかりました。入浴はPデイで週2というペースで提案させて頂きます。他の方々も大凡そのくらいの間隔で入浴されている方が多いようです。

患部の手当につきましては、通所先、A施設内での処置をそれぞれ連携できるよう手配します。使用する軟膏はK病院出入りの調剤薬局が同じものを供給することになりますし、それに伴うガーゼ・絆創膏もよろしければ必要に応じて一緒に手配することができます。

 

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有り難うございます。それでは軟膏・ガーゼ等は全て同じものを調剤薬局の方に適時供給してもらうよう手配して下さい。