それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

減量(3)

なぜ減量なのか

-減量(2)からつづく- 

繰り返しますが、スリムだ、ふくよかだ、は人それぞれの愛すべき個性、皆が一様にスリムor全員ふくよか、などという世界は逆におかしい。そこを崩したいのではありません。

 

少なくとも、このBLOGを開設したそもそもの思いは、

✔あのときああしていれば、そうすることができたら、違った人生・老後が母にはあったのではないか

✔そして、私はそれとは違う道を歩みたい。敢えて、母を反面教師としたい、そのような”視点から”いくつかの事について自分自身に問うていきたい、書き留めておきたい

という衝動を源としています。

 

母には母の個性、そしてそれを培ってきた連綿とした人生があります。それは母固有のもので、10人いれば10人各様のそれらがあるがごとく、万人に漏れなく共通なものはこれっ!、とそれを身勝手に限定しようとするわけではありません。

 

歳を重ねるにつれ、当然おとづれるであろう足腰の衰え。その時が来たとき、その体重がさらなる負担になるかもしれないよ、今のうちに減量しておいた方がいいよ。
こんなことを試してみたら、と母にくどくどと言い始めて十数年。

果たして、母は何一つ実行することなく、(それが全ての根元とは言いませんが)今や認知症を発症するに至ってしまった、と私は感じています。

 

皆さんの中には、そんなケースとは無縁の方々も多くいらっしゃるでしょう。

f:id:masakahontoni:20180916195624j:plain是非、自らに問いかけてみて下さい。誰しも年齢と共に身体機能は衰える、その時あなたの足腰は今の体重を支えきれますか?

 

思い当たる節がある、という方がおられるなら、自らの思いに従って行動を起こしてみては如何でしょう。

 

私自身は、自らの老いた時の事などこれっぽっちも考えたことはありませんでした。暴飲暴食に明け暮れ、不規則生活も何のその、早朝がらんとした電車の座席にゆったりと座りながら通勤し、夕刻すっかり出来上がり顔を真っ赤にし吊革にぶら下がり帰宅を急ぐ人々から揮発するアルコールにムッとしながら自宅に戻る。そんな毎日を過ごしていた私に忍び寄ったのは、お約束の「肥満」と「腰痛」でした。

たばこを止め、休日になればアミノ酸飲料をとりながらサイクリングにいそしみ、”ランチのはしご”を止め・・・減量が進むにつれ、ほどなく腰痛からも解放されました。90K台から80K切れまでは、思いのほかすんなりと減量できていたと記憶しています。

 

遅蒔きながら付け加えますと、減量なんて、若いうちにした方が、いや、するべきものだと思います。言い換えれば、代謝が活発なうちにしたほうが得策・効果的なのだと思います。
逆に、年齢が進めば進むほど、いや、代謝が落ちてからでは、その道のりはより長いものとなるでしょうし、より多くの精神的忍耐が必要になるような気がします。

 

高齢者(母は後期高齢者)と体重とか、健康生活と認知症とか、考えるようになったのは正直ここ最近のことです。


十数年間、母に様々なことを伝え続け、でも見たところ本人は何もせず、「わたしは普通」「年を取れば皆同じ」「ご近所の人と変わらない」が口癖で、メディアのアレがいいコレで痩せるには敏感に三日坊主的反応を繰り返していた母。

 

これはMCIでは?、というタイミングが目に見える形で現れていたのに、何も出来ず(出来なかった、のは母だけではない。私も母を結局説得できなかった)、そして認知症を発症するに至ったように見える母。

 

母はきわめて普通の人なのかもしれない。あれっ?ワタシもしかするとMCI?と懸念するとか、早め早めに手を打つとか、早々に専門医の指示を仰ぐとか、そもそもそうなるリスクを減らす生活を日頃から(10年20年というスパンで)心掛けるとか、そういう人の方が少数派なのかもしれない。


どちらが良い悪い、の話ではない、結果が覆い被さるのは、善悪関係なく否応なしに本人+その周辺だ。

家族、でなく、その周辺、としたのは、徘徊、暴言、様々な不始末、となれば、家族という枠組みだけに限らない事態が予想されるからだ。

 

母がきわめて普通という前提に立てば、私自身はある時期から(母がこうなる以前)すでに少数派なのかもしれない、それを健康オタク、面倒くさい考えの人、と呼ばれることになっても抵抗はない。

 

f:id:masakahontoni:20180916200742j:plainでも、思うのです。母を見て。これは、相通じる部分があるな、と。

老いを意識しない年代層が 日々どう生活するか、を考え実践することは、以外にも、数十年後母のようになるリスクを減らす手だて、と通じる部分があるのでは、と。

 

その後私がさらなる減量に勤しんだ際の推移を示したグラフがこれです。現在の私の体重は60Kg前後、BMI20程。

減量はもうしていません。目標体重に達したので、ここ数年はそれを維持し続けるよう日々生活しています。

 

 減量(4)につづく