それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

妹へ。「未来でなく、今」

 

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恐ろしきかな、認知症・・・

MCIの段階で物忘れ外来を受診し(それでも100%の保証はありませんが)適切な治療ができていたら、進行を遅らせることができた「かもしれない」のに・・・と今でも思います。

時間の巻き戻しはできませんし、巻き戻せても何も変わらないのでしょう。

貴方やその周辺の方々には、その様な道を間違っても辿ることなきよう願ってやみません。

 

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中途半端に自我を保っていたり、気が弱い割にプライドだけは異常に強いのが
困ったところです。

自分も育てられた結果引き継いでしまっているところもあり、わからないではないです。
本質は本来ひきこもりでコミュ障なくせに、人からよく思われたい、”仲良し”の存在が必要だったり。

うまくいかないと喜怒哀楽の怒が大きくなって 自分より「下」の子供へ怒りをぶつけないと自分が保てないのでしょう。

そういったことは母が若い時にもありましたが、認知症はとてもすぐに怒りっぽくなるそうなので、意に介さないことをする私たち子供には、会話ごとに感情の起伏をぶつけるのだろうなと。(会わずとも勝手に妄想して激高の電話というのも過去ありました)

 

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自分はくじけてしまい今も母に会うことは直前で躊躇してしまっています。すみません。
兄さんに任せっきりなくせに、 になりますが・・・兄さんも以前お会いした際は健康そうでしたが、年齢的に自分同様若くはないのでご自愛ください。

時代もいろいろ変わってますし。会社によって強制健康診断ある場合もありますが、年一の人間ドックをお勧めします

(それをしていても自分は駅で記憶をなくし 転倒後頭部強打をしてしまいました。脳は無事でしたが耳石がずれたようで特定動作で酷い目眩がでるようになってしまいこまりものです)

 

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(若くはない・・・。

しみじみと言われると困るな。)

 

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真坂家は(多分)ガン家系でなさそうですが、父親方は結核や早死、母方は親戚のTさんの兄弟レベルで脳溢血死亡等ありますし

確実ではなくても認知症の遺伝もあり得るとして先々周囲に迷惑をかけないよう 最後をどうするか終活を考え始めています

物忘れ外来受診の件は、遅らせることができた カモ レベルで何十年間もは無理でいづれは発症してたでしょうから…あの生活では。

 

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(しゅ、終活・・・)

 

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耳石を戻す為のリハビリ、トレーニングといったものもあると聞きます。是非試してみることをお勧めします。

”自分はくじけてしまい今も母に会うことは直前で躊躇してしまっています”についてですが、申し訳なく思うには及びません。

母との面会についても、環境変化のまっただ中にある今は会うに適当なタイミングではないかもしれません。平成→令和で職業柄もっとも多忙な時期、という私の説明を当人はすんなりと受け入れています。

 

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(大丈夫だよ。振り返れば数ヶ月前、約束したとおりだよ。

”あなたのほうで~”などという言葉を私からあなたに言うことはない。

何の気兼ねをする必要も後ろめたさを感じる必要もないのだよ。

あの時、母からの意味不な電話攻撃にさらされる中、交わしたあのことは今も生きているのだから。)

 

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f:id:masakahontoni:20180917183222p:plain不機嫌でかけてくる電話の内容はいつも似たようなものですが今日のは流石に異様でしたので…
近隣に引き取って施設にといった事も検討が早まれそうな危惧を感じました

<中略>

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainそうはいっても、私ひとりの母ではありません。あなたの言葉一つ一つから推し量るに、やはり貴方の方がやさしい思いを持っていると認識しました。
貴方なりの考え、選択肢でも結構ですが、この段階で更に申しおきたいことなどあれば、お待ちします。

<中略>

f:id:masakahontoni:20180917183222p:plain一つ否定させていただきます
「やさしい思いを持っていると認識」されたのは誤解です
母と自分は非常に相性最悪です
私は母が嫌いです。学費をいただいていた恩分しがらみがありますが、前々から早く縁を切りたい気持ちがあります
近隣に引き取って施設にとしたのは 私が引き取って という事ではなく 兄妹共に 母と一緒に住む・戻る等 不可能ならこの道しか無いのかも…といったことからです
いくらもし縁を切れたとしても血縁は抹消できない為このまま実家に一人のままだといつか事件が起きてそれこそ警察などから呼ばれる羽目になりかねないし 数日経過して発見される事象も悲惨で余計に大変そうだからです。
長々と愚痴混じりになってしまいましたが、残ったのが父なら・・・結婚したといってもまだアレですが 母は自分には無理です。

<中略>

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain辛い思いを呼び起こすことになり申し訳なく思います。どう表現しようか考えはしたのですが、「やさしい~」と私が表現したのは「近隣に」という3文字に反応した結果としてのものです。


f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain「ひきとり云々をどうするか」も「”あなたのほうで”~」も、これまでも、そして前回連絡時~現在に至るまで考えたこともなく、仮にそういう事態が明日勃発したとしても、「”あなたのほうで”~」などという言葉を私からあなたに言うことはないでしょう。

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain悲惨なことも大変なことも起こるかもしれないし偶然にも起こらないかもしれないし、それも我が身に降りかかることになる日が来るのなら、それも運命かなと漠然とした思いしか今はありません。

 <以降略>

 

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(私が貴方に望むのは正に、貴方やその周辺の方々には、その様な道を間違っても辿ることなきよう、ということだよ。

認知症を回避する絶対的な術などないと諦め、何することなく、更に時々に検査することなく、そして対策をとることなく、座してただサイコロを振るような人生ではいけない。

生活習慣病の延長線上にある様々な疾病を回避するために今何をしているかor何もしないのか。

治療方法が未だない認知症を ”少しでも” 回避するために今何をしているのかor何もしないのか。

何もしなかった母と同じ人生を歩むことはあってはならない。

100%の保証がないのだから何もしないのか? 

初めから無理だと決め込んだ時点で全ては終わる。

貴方にはまだまだとるべき選択肢がある。

加齢と共にその選択肢は狭まる、貴方は諦めるには早すぎる、ということだよ。)

 

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f:id:masakahontoni:20190523155957j:plain未来のことなんて誰にもわかりはしない。

今度目の前にどんなハードルが現れるのか、

その向こうにある壁の高さなんて想像などできはしない。

 

どうせ無理だからと座り込むのか、諦めずに少なくとも可能性のある方策を講じるのか、

たとえそれが空振りとなる可能性があってもだ。

 

検査怠りなく、時々に結果にあわせた対処を行う、そこなんだ、と思っている。