それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

"真実と終焉" -行動を起こすこと

「”アルツハイマー病 真実と終焉” - 己を知ること」の続きになります。

www.masakahontoni.com

 

◇ホモシステイン値が高いことはアルツハイマー病の重大要因。

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代謝に必要な栄養分子が欠乏しているとホモシステイン値が上昇、脳にダメージを与える。ホモシステイン値を低く最適に保つためには;活性型ビタミンB6。活性型B12、メチル葉酸(活性型ビタミンB9)必須。

  • インスリン抵抗性;糖は依存性の毒。自分の血糖値とインスリン値の状況を知ることがきわめて重要。
  • 甲状腺の状態;アルツハイマー病では一般的に甲状腺機能が低下。
  • エストロゲン&プロゲステロン;認知症予防に決定的な役割。物忘れと記憶力の悪さに関連。
  • 銅:亜鉛比;亜鉛サプリは認知力を高める。

news.mynavi.jp

⇒特に女性におけるエストロゲン不足は、認知症以外の症状への影響についてもかねてから指摘されています。その例に漏れず、私の母然り、老齢期に入った時点から、特に骨粗鬆症との関係で、エストロゲン不足を指摘されていたことを覚えています。

 

私たちが執りうる手段

何を食べ何をした方が「よりよいと思われるのか」、そして、それにどの程度神経質になるかは今、個々の判断に任せられています。

例えば、金さん銀さんをご存じでしょうか?もうずいぶん過去のことになりますが、長寿の姉妹として「金も100歳、銀も100歳」のキャッチフレーズで過去CMに登場しました。今ではその娘さんたちが同じく長寿で有名と聞いています。

金さん、銀さん、の好物はマグロの刺身で、毎日のようにそれを食べていると当時紹介されていました。高タンパクでお年寄りにも咀嚼しやすい刺身、そんな認識を私も一方では持っています。

では、片方で、こんな↓ことが事実として存在していることは如何でしょうか?

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厚労省が妊婦さん向けに公開しているパンフレットの一部です。摂取魚介類の水銀含有量から1週間に1切れ(80g)以内に制限するよう喚起しているものです。

妊婦でないから、乳幼児ではないから、と思うか否か。

なお、"真実と終焉"では以下のように記載されています。

高レベルの水銀を保有した魚、マグロ、メカジキ、オレンジ・ラフィー、鮫等は特に懸念。鮭、アンチョビ、イワシ、ニシンは比較的安全。 

何をもって高レベルと称するか、は議論のあるところ。但し、当初暫定的基準値なるものの設定が、特定の類(マグロなど)は省くとした経緯もあったこと、それは付け加えておきます。


*睡眠と睡眠時無呼吸

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*BMI=体重÷(身長X身長)が26越えで2型糖尿病リスク上昇、30以上でアルツハイマー病リスク上昇。体組成計(タニタ製)「内蔵脂肪レベル判定スコア」1~12。ウェスト周囲、女性90cm未満、男性85cm未満。

www.tmghig.jp

⇒BMIも無視できませんが、それだけに注目しても、という点はあります。

特に、高齢者の栄養失調、繰り返します(この飽食の時代に)栄養失調、が問題となっている今時です。痩せているからOK、とは決して言えない。あくまでも総合的に見る中の一つの因子として、というのが肝心なのだと思います。


*MoCA(モントリオール認知評価)正常値26~30、MCI 19~25、19~22で日常生活動作困難であれば通常MCIが認知症に変わったことを意味する、19未満は認知症。

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⇒日本では長谷川式がよく取り上げられているようです。母も自治体職員から受けたのは長谷川式。19点でした。

 

*アルツハイマー病にならないための食生活、ケトフレックス

低炭水化物食、適度な運動(1週間に150分以上)、12時間(その日の最後~翌朝最初の食事)の絶食、中鎖脂肪酸100%オイル、オリーブオイル、アボカド、ナッツなどの不飽和脂肪酸を摂っても軽度のケトーシスが促進される 

 

*GI値35未満になるよう調節 

survive-tactics.com

GI値とGL値について(駒沢女子大学)

⇒そばとうどん、メニューがこの二択だったらどちらを食べるか。そういう日々の積み重ねが結構大切なんだと私は思っています。母が高齢世代に突入したと同時に、母に手渡したGI値関連本は日の目を見ることもなく今も実家の本棚で眠っています。

因みに、そばとうどん、だったらそばです。最近はさらにGL値というのが主役になりつつありますが、GI値、GL値共、興味のある方は検索してみて下さい。

 

*"真実と終焉"の著者が勧めること、主張すること

  • 座ったままの姿勢は新たな喫煙に相当。定期的な運動にはメリットが沢山。運動は、アルツハイマー病進行の重大因子インスリン抵抗性を減少させ、BDNFの生産を増やすケトーシスを促進。萎縮する海馬を大きくし、血管機能を改善する。ジョギング、ウォーキング、スピン、ダンス等のエアロビクスとウェイトトレーニングをミックスすると良い。1日あたり45~60分、週に4~5回
  • アルツハイマー病を促進する炎症の重要な引き金となるストレスを軽減すること。認知力の健康に欠かせないもう一つの要素、睡眠を改善すること。瞑想の実践者はストレスレベルが低下、海馬容積が増加。休暇、スパ、Neural Agilityプログラム、音楽、散歩、アート等。
  • アイスクリームは、ココナッツミルクアイス(乳製品含まず、低GI値)
  • チョコレート オーガニックでカカオ含有率70%以上(低GI値)
  • 甘味 アスパルテーム、サッカリン、スクラロースは避ける
  • 水 2リットル目標
  • ジャンクフードはメタボリックシンドロームと認知機能低下を含む、複数の慢性疾患になる最速の道
  • 45歳を過ぎたら認知症検査受診を考える
  • 愚痴を聞いてほしい、いらいらする、頭にくる、落ち込んでいる、なぜ私が・・・苛立ち、怒り、落ち込むのは当然だ。しかし認知機能低下は理由もなく起きない。根底にある原因(数十あるいはそれ以上)は特定でき、定量化でき、対処できる。評価を受け、治療を急ぐほうがいい。

 

<最後に>

*日本における認知症診断は、「要介護であるかどうか」を基準としている

結果、アルツハイマー病自体が「末期」状態で初めて診断され、国が介護給付金を支払うという現実的な話と結びついている。提唱する診断タイミングは、それより20年前。

⇒できうることはやっておく、のか、現状やったからといって何かが保証されるわけではないので、何もやらない、のか。

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私は、来るかもしれないその時を座して待つような気には到底ならない。それは丁半博打をやるようなもの、未来をサイコロの出目に賭けるようなもの。

ここまでの書き込みが、幾ばくかの方々を少しでも心配に思わせることができるなら、たとえ一人でも母のようになるのを回避しようとする方向に行動を起こすことになるのなら、と私は願っています。

そして、そのような人達が増えることで、現在のように発症してから ただ薬剤を投与する(失礼!)方策が変わる日が一日も早く到来してほしい。

世は健康ブーム、健康と名の付くビジネスが花盛り。TVをみれば、読めないほどの小さな文字で「個人の感想です」と掲げながら、これで直った、改善した、何百万人がご愛用中、と様々なサプリの類?が宣伝されている。でも、ほとんどが何が何%あるいは何g含有されているのかも明記されていない代物だ。

認知症しかり、これはビジネスになる(ストレートに言えば金になる)と”認知症”という単語を入れた協会名?も複数存在、調べれば単にとある認知症/物忘れに効くと謳うサプリ販売をするサイトにリンクさせるための「誘導サイト」だったりするものも見受けられる。

ガンが不治の病と言われた頃、そして今でも、ステージが進行してしまい藁をもすがろうとする患者に、これで完治した、こうすれば治る、とビジネスにしようとする組織が現れては消える。

今まさに、認知症患者orその周囲の者を対象とした同種のビジネスが芽吹きつつあるようにも見えます。二進も三進も行かなくなると、せっぱ詰まると、誰でも判断力が鈍る、藁をもすがりたくなる、それは想像に難くない、そうなる前に少々まじめに考えてみませんか、自らの将来のこと。

認知症/アルツハイマー病にはどうやら複合的な要因が大いに絡んでいるのでしょう。個々それぞれの複合的要因がある、だから何がなんだか分からなくなる一つの理由にもなる。これで治った、と一つのことだけを明示されるとそれにすがりつきたくなってしまう、そういう心理状態になってしまう前に。

自己管理、とは言うに安し行うに難し。それでも、僅かなりとも何かを早速行う、のと何もしない、では雲泥の差があると私は思う。

にもかかわらず、それでもなお、サイコロをただ振るのを選択するというのなら、それは(投げやりに言うわけではないけれど)性格の違い、考え方の違い、価値観の違い、生理的に合う合わない、他になんと言えばいいのだろう。それは、まさに、私と母の関係そのものだ。