帰りの新幹線を待つ間、施設と妹宛に退院の日取りについて取り急ぎメールを入れた。
そして ”あの時” の医師の苦笑いを思い返していた。
主治医はN病院の院長でもある。
(苦笑いは、医師としてというよりは、病院長、経営者としての苦笑いだな・・・)
(指定薬剤の注射自体はどこの病院でもできるはず・・・
N病院まで足を運ばずとも、隣接する同系列のK病院で行うことはできるのだろうな、ただ、その薬剤についてK病院医師の所見はどうなのか、という点があるか・・・)
(K病院で術後の経過含めて診てもらうことになれば、施設との行き来は施設長がして下さるのだろう。それがN病院に、ということになれば・・・施設側のご意見をまずは伺う必要もある・・・)
(介護タクシーを使って、という覚悟も必要かもしれない。そうするとしても・・・N病院では何曜日の午前、午後で出勤医、診療担当医が異なる。私が曜日時間を勝手に決めて、というのも難しそうだ・・・その対応が私にできるのか・・・)
(施設内でリハビリを行うとして、N病院とどの程度の(交流)(連携)、が必要なのか・・・それで施設側の判断も異なるってこともあるのだろう・・・)
真坂です。N病院で主治医との面談を行いましたので、その内容をご報告いたします。
施設長と病院側相談員との間でリハビリについてお話し済みということもあり、介護面での突っ込んだお話はありませんでした。面談時間自体もごく短時間で終了しました。
・金具で固定したものの、骨が脆い故に留めが緩い部分あり、動き・リハビリには注意が必要。
・現在は平行棒を使ってのリハビリに移行。
・リハビリで痛がることもあるが、ある程度は仕方が無いし時間もかかる。慎重にゆっくりと行っていく必要がある。
・しばらくの間は車椅子生活で、リハビリの時だけ歩く、そしてゆくゆくは歩行器などがうまく使えれば歩けるような生活ができるようになるかもしれない。が、時間はかかる。
・現時点での動きはまあまあ。自分で車椅子を動かしながら廊下を移動しているので、そういう意味では意欲的。
・骨折していることを忘れてしまうので、なぜ痛いのかわからないこともある。認知症という面もあるのでやむを得ない。施設のような場所なら問題ないと思うので、退院はいつしても大丈夫。
・ヒッププロテクターについては、骨折のリスクが減るというデーターもあり、N病院でも過去導入したことがある。が、皆さん着けたがらない。おしめをしている上から着けると「ゴワゴワ」して、というのが理由。結局、使うのを止めてしまった。
「ベッドと車椅子の間の動きが目の届かない個室内なので心配。骨折リスクを下げるにはどうしたらいよいのか?」と聞いたところ、
「どれくらい目をかけられるのかによる。目をかけられない部分は安全ベルトを使うというのも一つの手段。目をかけられるときはベルトを外す、かけられないとき、例えば夜などはベルトをしてもらう等。どうしても心配だ、というのであれば、ずっと車椅子生活で、と割り切ってしまうというのもある。」とのお答えでした。
そして「入院時、骨を強くするため月に一度の皮下注射で並行して治療を行っていく、と説明受けたが、施設に戻ったあとは、隣接のK病院整形外科で同様の処置をしてもらうことは可能か?」と確認したところ、
「可能であれば、N病院でそれをしてもらいたい、とは思うんだよね」と苦笑いされ、
「月一の来院でレントゲンを見てそれでは、といったアドバイスもできる」ともおっしゃっていました。
その場での返事は保留し、N病院と施設の行き来の問題もあるので私の方で持ち替えって検討させて欲しい、とお伝えしました。
なお、退院はx日昼頃までに、となりました。
月に一度の皮下注射とは、
イベニティ皮下注射xmgシリンジxml・x筒 です。
- 苦笑い・・・②へつづく -