調査員との話を終え、病室の母に「今日はこれで帰るから」と一言声をかけた。
その後、私は病院内にある事務室/相談室へ。
真坂です。介護保険の面談が終わりましたので参りました。
ご苦労様でした。お母様の方ですが、リハビリは順調に進んでおり、回復も思いの外良いと聞いております。これなら、元に戻れるかも、なんていう話も出ているんです。
そうなんですか?それはそれは・・・。ただ、認知症の方は多分お薬など服用させて頂いて周辺症状が治まっているのでしょうから、また元の鞘に戻る、というのも・・・かなり不安ですね。
そうですね、様々な介護サービスを使い補助する必要はありますね。例えばサ高住でというのも一つの選択肢に入るのかもしれません。
2足歩行のリハビリも、という話も出ているのですが、お母様は血圧が結構高いですね。大体180前後のことが多いと聞いています。
S病院の介護師さんにも、薬は処方されていないが血圧が高いので、とこちらへ来る前に言われています。やはり、血圧が高いとふらついて歩行練習は・・・
難しいですね。その時々の血圧次第でリハビリに移るかどうか決めているようです。
今回こちらにお寄り頂いたのは、お母様の今後のことについてです。以前から、施設でと伺っていますが、そのおつもりなのか。また、ご本人はそのことについて反発はないのかなど伺いたいと思いまして。
以前説明いたしましたような経緯もあり、結局夕刻〜深夜に渡る周辺症状と、やはり一軒家で一人づまいというのが本人にとって大きな不安でもあり、そのことで症状がさらに、という状況のように思えますので・・・家族内のみならず外部、世間に迷惑をかけるような火の不始末など起きてしまってからでは取り返しがつきません。これまでは後手後手で来ていますので、以降は先手を打っていきたいと考えています。では、どこへというのは白紙の状態ですが・・・
そうですね、お母様の状況を見ると、介護認定の結果は多分、要介護1〜2ではないかと予想されますので、特老は難しいかと・・・、あとは、サ高住、とか・・・
K病院さんにも併設施設として、老健や様々なホームがありますね。そちらの方も、興味の対象に入れています。
そうですか。ただ、老健というのも期間がありますし・・・
そうですね。一旦老健に入ってまた新しいところへというのも・・・
そうなると、やはりホームの方でしょうか。
現在併設されている施設で対象となるのは2件。AとBになります。
Aは特に認知症の方対応、Bの方は様々な理由の方がいらっしゃいましてデイサービスのオフィスも入っています。Aにはまだお部屋の空きがありますが、Bは現在満床でいつ空く空かないのタイミングはわかりませんので一旦待っていただく形になるかもしれません。
いずれにしましても、今回の調査面談の結果が2週間ほどで出ると思いますので、その時点で具体的なお話をさせていただくことになるかと思います。
一旦待つ、といってもこちらでそれまで待つというのも・・・
そうですね・・・ショートステイでという手段もあるにはありますが・・・期間がありますしね。
遠方からいらっしゃっているので、ちょっとAとBにあたってみましょうか?すぐに見学ができるか?
そうですね、急な話ですみませんがせっかくの機会なのでそうさせていただけると助かります。
もしもし、相談員のXです。急ですみませんが、今から見学できますか?・・・はい・・・はい・・・遠方の方なので・・・今日こちらにいらっしゃっているので・・・はい、大丈夫ですか? ありがとうございます。それではすぐに伺います。
大丈夫みたいです。それではすぐに参りましょうか?
急な話ですいません。実はバス停に早くついたので、A、B共に外観だけは道路側から見学させてもらいました。ただ、し〜んとしていて、区別がつきませんでした。
そうでしたか。外からだとそうですよね。
K病院裏手の敷地を抜け公道に出るとすぐ向こうにA施設が見えてきた。
- 「高齢者施設、初見学」へつづく -