ふ り だ し た雨が強風に煽られ 窓ガラスにあたるその向こう側から、ざわざわと木々の枝葉が擦れ合う音が部屋の中まで聞こえてくる
この梅雨の時期でこの様子だと、台風シーズン到来となるとどうなるのだろうか?
どうやら今年も注意が必要になりそうだ
昨年の台風来襲の折には養生テープが一斉に無くなり難儀をした
それがあったので養生テープはすでに備蓄している。が、さすがに それを使うほどではなさそうだ。
既に7月1日。
先月上旬、空き家管理の為、実家を訪れた際は 丁度梅雨の晴れ間となり青空が広がっていた・・・
ざぁーっと雨が降る
晴れる
燦々と太陽の日が照りつける
そして、また雨が降る・・・
歓喜の声こそ聞こえないが、すくすく育つその様を見れば一目瞭然・・・草木には願ったり叶ったりの条件
抜いても抜いても地面を這う様に生い茂る雑草に閉口していた昨年
それが、この夏は回避できそうと、
葉の上に噴霧するタイプの、あの除草剤の効果が出て、ホットしている
でも・・・庭木についてはその限りではない。
長年にわたり育てられてきた庭木に私が除草剤をかけるわけにもいかない。
一月ぶりに誰もいない実家の様子を見に訪れた先月上旬、
庭を見れば、満開の紫陽花の花をバックにあの木、この木と
天を目指してすくすくと、
枝葉がここぞとばかりに伸び放題
このタイミングを逃すと更に太く成長した枝が、手持ちの剪定バサミではどうしようもなくなる
コロナ禍の中、毎週の様に来ること憚られ、庭木の処理もこまめにはできない。
両隣のお宅に迷惑とならぬ様、
塀際に生える樹木の枝葉だけでも処理しておこうと、
脚立を表の路地側に運び出し、両隣にはみ出た枝を次々に切り落とした。
歳を取れば誰もが弱る、行動範囲も限定的になる、
そうなった時、
その家の管理は?
その庭の管理は?
果たしてその家に住み続けることができるのだろうか?
仮に住み続けるとして、バランスの取れた食生活が続けられるのか?
地方のコミュニティそのものが「高齢化、縮小化」する中、孤立せず十分な社会的繋がりがはかれるのか?
地方に住まう老親は勿論、離れて生活する その娘・息子がいつの日か必ず突き当たる問題なのだと思う。
そして、「私は元気、まだまだ大丈夫、年寄り扱いするな」と何も手を打たないというケースがほとんどなのだろう。
そう、”あの時のあの初老のご婦人”のような方は少数派なのかもしれない・・・
「わたしは、ちょっと友人に会いに。元々は横浜に住んでいたけど、主人もいなくなり、一人なので思い切ってこちら近くの高齢者用施設に入ったの。早い方がいいと思って。」
あなたの親、あるいはあなた自身の持ち家の管理を将来どうするのか、誰が住むのか住まないのか、住み続けるなら自身の肉体的・精神的健康をどう維持するのか・・・
付け加えてもう一つ、私が身をもって感じたこと・・・老親のマイナンバーカードの「確認」も大切。
マイナカードがあり、その暗証番号さえあれば、証明書の発行が最寄りのコンビニ端末で可能(㊟非対応自治体あり);
・住民票の写し
・住民票記載事項証明書
・印鑑登録証明書
・各種税証明書
・戸籍証明書
・戸籍の附票の写し
親のマイナカードが無い(見つからない)、あっても暗証番号がわからない、となると、遠く離れた親の住む郷里の役場窓口で所定の手続きを都度ごと行うことになってしまう。
最後に一つ。実家に独り住まいをしていた母を見て痛感したこと、それは老親がいかにして行政サービスに関わる情報を得るか、という問題。
隣近所との井戸端で、或いはTVで、というのがあらゆる情報の入手先という高齢者は多い。そもそも、それら情報源に信頼に足る程の中身が無い、という根本的な問題もありますが・・・
こと地域の高齢者向け行政サービスに何があり、どこで行われ、どういう手続きが必要か・・・(大抵の場合その自治体のサイト「のどこか」に明記されている内容)・・・をよく知らない、というのが実態なのでは?
遅ればせながらも否応もなく押し寄せるデジタル化と、地方の人材不足、財政不足があいまって、スマホなんて、パソコンなんて、と言ってられない状況に既になりつつあるのかもしれない。
と高を括っていると、受けられるサービスも知らずに受けられないことになるかも・・・。
スマホ、パソコンが身近なら大丈夫、というのではない。(道具がなければ始まらない、というのが今の高齢者だが・・・)
将来高齢期を迎える現役世代も、その道具をどう使いこなすのか-がわからなければ似たような苦労を背負い込むことになるかもしれない。LINE、インスタ、Twitterベースの情報には大きな危うさ、偏りがあるのだから。
コロナに気をとられている中、もう7月。
そろそろまた実家の様子見に行かねばならぬタイミング。
母の施設にウイルスを持ち込む羽目になっては元も子もないと、空き家管理に帰省はすれど母を見舞うことを避けてきた。
施設側は、続けてきた面会禁止を先月末に解除、いよいよどこかのタイミングで施設に立ち寄る算段をしないといけない・・・
面会が解除になりましたが、併設の病院と老健の面会が想定外に多数お見えになりまして・・・
3密を避けることが困難な状況となってしまいました。
当座、御面会は、お一人のみで、週1回、15分以内でお願いすることになりました。
私どものホームの方は、3密が懸念されるほどの混雑とはなりませんでしたが、やはり一度に複数組のご家族様がお見えになりますと懸念が生じます。
故に、私どもも、当面は同じ原則に添って対応させていただくことになりました。
皆さんの移動が始まったばかり、ということもありますので・・・やはり、少し時間をおいてから、お越し下さった方がよろしいかと思います。
以前に比べれば、皆さんのコロナに対する周知が行き渡っているようには感じますが、コロナウイルスの感染状況自体がわかりにくいこともありますので、用心に越したことはないと私も思います。
解除、となると「待ってました」とばかりに面会家族が押し寄せて、というのも人情 。
7月に入り沈静化したタイミングで、と考えていたが、数日後にこんな連絡が施設長から入った。
先日面会解除となったばかりですが、併設の病院含め、施設への面会のお客様が殺到して感染の危険性が高くなってしまう・・・そんな状況となってしまいました。
混乱を避けるため、もうしばらく面会制限を延期させていただくこととなりました。
一月ほどで落ち着いてくることと思いますが、また、解除の運びとなりましたら
ご連絡させていただきます。ご理解のほどよろしく申し上げます。
(適切な判断かな・・・
何のことはない・・・ふ り だ し に戻ったということか・・・)
東京で、そして首都圏でも感染者の報告が増えている。
集団検査で発覚した無自覚・無症状の感染者が加算されている故の結果でもあるが・・・。
夜の街というが、従事される方々も 昼間家に籠もっているわけではなく、無自覚・無症状なら普通に外出し、買い物をし、食事もするのだろう。
夜の街であれ、昼の街であれ、人の集まるところであれば同じような結果が、集団検査すれば出てくるのかもしれない。
(お祭り騒ぎ的な接待が行われがちなホストクラブ、という特殊条件は無視できないのかも・・・とはいえ、それなら酒の入る他の大衆酒場、飲食店ばかりか、遊興施設も大なり小なり通じるところある気もする)
気になるのはそこではない、私が、或いは私達が媒介となってウイルスを施設に持ち込んでしまったら・・・高齢者に感染させてしまったら、というところを恐れている。
今日はxx人、夜の街だ、第二波だ、とメディアの合唱が始まっているが、
べつに ふ り だ し に戻ったわけではないのだと思う。
最初から、何も変わってはいない
ただ、それだけ・・・