「う~ん、まぁまぁ合ってるかなぁ」
看護師さんの独り言が耳に入る。
しかし昔ながらの視力検査というものも結構ファジーな部分が多い。視力検査で登場する”Cの字が色々な方向向いてる”のを3メートル程離れたところから判別するあれです。(ランドルト環、というらしい)
レンズを変えながら、「これは?これは?」と指し示す”C”を判別させ、結果を手元のパソコンに入力しながら作業を進めていく看護師さん。
「なんとなくわかる感じでいいんですよぉ~」
いや、そのなんとなくで大分検査結果が変わる気もしますが・・・。まぁ、今日は視力検査が主なる目的でもなし、今のメガネも”まぁまぁ度が合っている”模様なので、それはたいした問題はありません。
『前の検診から1年以上経つのか』と、これはまずいと気がついたのが昨日。早速、思い立ったが吉日と、本日夕方、眼科医院に滑り込んだ。
「特にどこが悪いという自覚はありませんが、親が緑内障で手術したということもあり、定期検診に来ました。2年近く前にも同じ理由で受診しています。」と、見たところ60~70代とおぼしき方々でごった返す待合室兼ねた受付窓口で、受診理由を伝えた。
視力検査に始まり、様々な検査を受ける中でまず判明したのは、前回の受診から既に2年以上経過していたということ。幸い、前回の検査データも保存してあったのでそれと今回を見比べながらの問診となる。
「よろしくお願いします」と部屋に入ると、前回対面したときよりも相応に年老いたかに見える医師が椅子に座っていた。私の母との年齢差はさほどないと思うが、私に女性の実年齢を言い当てる能力は欠け落ちているので当てにはならぬ。
「このくらいの視力では、特段すごい近視、でもないねぇ
でも、眼底は強度の近視の方と似ているねぇ
眼圧は高くないねぇ
白内障の気は左目に認められるけど、今どうこうするという段階ではないねぇ、向こう2~3年ほっておいていいレベルかねぇ
全体としては、両目ともに前回の眼底の状態と比べると、このように緑色の面積が若干広がってるでしょう? 若干進行が見られるねぇ」
「今日の、右目の視野検査(静的量的視野検査)の結果を見ると、この部分、ちょっと気になるところがあるねぇ、視野障害の可能性はあるねぇ。3ヶ月後にまた来てもらって果たして同じ結果が再現するか見てみようかねぇ。まぁ、3ヶ月で大きく進行してしまうような段階ではないねぇ。
それで再現したとなれば、治療の段階に移行しましょうかねぇ。
眼圧の高い人だと、それを下げることで効果を実感するケースが多いけど、あなたの場合は眼圧も高くないしねぇ。まぁ、それはそれで状況に合わせて進めていきましょうかねぇ。」
眼底検査(例)
ソース;日本眼科学会 目の病気 緑内障
「お母様が緑内障だったということらしいけど、眼圧等その時どうだったか聞いてみるといいねぇ。」
(いやぁ、母はもう何も覚えてないんですよ認知症で、とは言えないな・・・)
眼圧低め、で仮に今回の静的量的視野検査が3ヶ月後に再現すれば、「正常眼圧緑内障」と判定される可能性が出てきた、ということでしょうか。ショックなど全くなく、寧ろ、早期発見できたことが幸いだったと、逆に喜んで?いる。
恐るべし、遺伝子検査、というか、私も一般日本人のごとく、いよいよ緑内障の心配が出てきました、ということでしょうか。
では、左目は?と今日の受診で付け加えておいたので、来年2月、両目の静的量的視野検査を受ける予定となりました。
目を酷使する人、近視の人、親が緑内障だったという人、は自覚症状なくとも定期検査を受けましょう。