それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

目が心配

白内障手術を受けられた方のブログを拝見しながら、ふつふつと思い起こしたことを今回は書きます。

私自身は、相当の近眼、更に(多分)老眼ということもあり、遠近両用のものとか、”ブルーライトがカットされてる”PC用メガネ(否ハズキルーペ)とか、いくつかのメガネにいつもお世話になっています。メガネ、コンタクトの類無しでは、向こうからどなたが歩いてくるのかも判別できません。

では、メガネをしていれば大丈夫なのかというと、そうでもありません。道すがらすれ違った顔見知りに気づかず、「無視するなよ」と茶化されること度々。向こうにすれば、お互い視線を合わせている、という認識なのに、どっこい、私はその人に気づいていない。これも、目が悪い故のものと思っている次第。

f:id:masakahontoni:20181113172134j:plain更に、視力のみならず、飛蚊症も持ち合わせているので、年に一度は眼科で定期検診を受けるほど目のことは気にしています。実は、私の母には緑内障で手術を受けた過去があり、「よもや私は大丈夫だろうな」という不安が消えないことも、定期検診を受ける理由でもあります。

眼球内部の圧(眼圧)が高くなるために、視神経がおなされて、視力の低下や視野狭窄がおこる病気を緑内障といいます。 遺伝性の緑内障には先天性緑内障があり、ほかにもリーガー症候群、マルファン症候群、スティックラー症候群、無虹彩症などの他の先天異常に合併しておこる続発先天性緑内障があります。これらの病気が遺伝性であることは解明されていましたが、一般的な緑内障が遺伝するかどうかは不明だったのです。しかし、以前から緑内障には家族性のものがよく知られていて、その遺伝子をみつけることは大きな課題でした。現在、緑内障の原因遺伝子の一部は解明されて常染色体優性遺伝の形をとることが知られていますが、どのようにして眼圧の上昇をおこすのかはわかっていません。この後の研究が待たれます。

ソース: 6.遺伝性の目の病気 | 遺伝性の目の病気 | 目についての健康情報 | 公益社団法人 日本眼科医会

 

又々この話で恐縮ですが、たかが遺伝子されど遺伝子、であります。私の受けた遺伝子検査結果の中にも目の疾病に関わる項目がありまして;

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この中の、正常眼圧緑内障と開放隅角緑内障について私の場合はちょっと気になる結果が出ているのです。

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それぞれこんな注釈がついておりまして、

この遺伝子型の発症リスクは、一番かかりにくい人で0.25倍/0.63倍、一番かかりやすい人で1.15倍/1.11倍。あなたの遺伝子型の発症リスクは日本人平均の1.15倍/1.11倍でした。発症リスクがあなたと同じ日本人の割合は76.0%/62.4%、あなたより発症リスクが低い日本人の割合は24.0%/37.6%でした。

というのがそれぞれについての判定結果。 

そもそも日本人には緑内障になる方が多いようなので、「私も人並みに発症リスクは高いよ」と落ち着いて受け止めるべき内容ではありますが、それでも私より低いリスクの方もそれぞれ37.6%/24.0%おられるという事実は無視できません。

「そうか、前の検診から1年以上経つのか」と、早々に定期検診に行こうと思い起こさせて頂いた次第。

 

ところで、母が緑内障の手術を受けたのは十数年前のこと。そばで事細かく見守っていたわけではないので正確なところはわかりませんが、当然母も正常?な判断ができていた頃のできごとですから、その母から伝え聞いた内容も信頼できるものであるはず。

曰く、突然目の前が真っ暗になり慌てて医者へ駆け込んだら、即手術と言われ、点眼麻酔で手術、すぐに治った、と。

目の前真っ暗でどうやって医者へ駆け込んだのか、と今思えば私らしく突っ込みを入れておけばよかった、という後の祭り。

 

さて、目の前が真っ暗になったその当人ですが、今はもう、その記憶が全くないようです。今年の夏帰省した際、エアコンの操作をリモコンで行いながら、果たして実際にエアコンが駆動しているのかエアコンのそばまで行かないとランプの点灯が確認できない母を見て、

「母さん、メガネの度が合ってないかもしれないよ。何だったら、今度一緒に眼鏡屋に行って新しいメガネを作ろうか。今時のメガネは安くてすぐできるしいいよぉ。それに昔、緑内障で手術もしてるのだから本当はまず眼科検診した方がいいんだよね。」

と言う私に、

「えぇ!緑内障!いやぁ、知らないわぁ。そんなこと絶対ないねぇ。私は目はいい方だよ。新聞見るのに何の不自由もないよ。」

と譲らなかった母。

その後もことあるごとに眼科検診をと私に勧められ不快になったのか、ある日の留守電に、

「あっ、母さんだけど。メガネの件だけど。私はね、目は悪くないよ。ちゃんと見えているので大丈夫! だから、新しいメガネを買う必要はありません。」

ガシャ、と受話器を置く音とともにその紋切り型の”最終通告”の録音は事切れていました。

 

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ちゃんと見えているので大丈夫、でとおるなら、

さぞかし、免許更新も楽なのに・・・。

 

私も言ってみたいそのセリフ、@免許センター。