3月から4月にかけて、施設からの連絡が増えた。
施設での面会再開、要介護認定、いつの間にか骨折の状態悪化、介護保険改定などなど、母を取り巻く状況に関わることで、毎週のように施設から問合せが入る。
春、という時期的なものもあったのだろうか。
お母様のワクチン接種についてなのですが・・・まだ、いつ、どう、といったことは決まっていないのですが、接種を希望されますか?
はい、是非、そういう機会があれば接種をお願いしたいと思います。
そうですか、わかりました。
現状、この施設のある自治体ではワクチン接種のクーポン券もまだ発送されていないのですが、問い合わせたところお母様の居住していた自治体ではすでに発送が開始されているようです。
そうなんですか!
追ってこちらの自治体でもクーポンの発送が近々対象者向けに行われる予定のようです。
ただ、高齢者施設の入所者への接種がどのような形になるのか、そしてお母様のように別の管轄地域に籍のある入所者への接種はどうするのか、今後の課題が色々ありますので、新たな情報が入り次第またご連絡させていただきます。
そこで、お母様宛のクーポン券なんですが、すでにご実家の方へ郵送されているものと思いますが・・・
今度の週末、実家へ帰省しますのでその際届いているか確認してみます。
はい、よろしくお願いします。で、そのクーポン券はしばらくの間お手元に保管しておいて頂きたいのですが・・・
わかりました。そのようにします。
よろしくお願いします。
お母様ですが、太もも裏の痛みを以前ほどお訴えにならなくなっています。
そうですか! それは良い知らせですねぇ。
はい!
何かの加減か、それとも季節的なものかわかりませんが、大ごとにならずそのままもってくれるといいのですが・・・
はい、それと・・・あの時のこともありよけいに“いきんで“しまったのでしょうか・・・痔の方がですね・・・
便が硬かったり、いきみすぎたりもあり、確か以前から都度軟膏を塗っていただいている・・・と聞いています。
排泄後にイボが飛び出ていたのをこれまで私たちが中に押し込んでいたのですが、二つだったイボが最近三つになりまして・・・
いぼ痔になっていたのですか・・・
はい。
そうなんですか・・・
となると、手術が必要なレベルですか?
困りましたね、特にこういう時期・・・。
いえ、現在そこまでの必要はないようです。
タイミングを見て常用しない程度に便通をよくするお薬を飲んでいただきながら、これまでのような処置を続けて様子を見ることになっています。
お母様も手術と聞くと怖がってしまうと思いますし・・・
はい、手術、とか、痛み、などには大変弱いタイプです。
なるほど・・・。
痔が痛いとなると、またベッドで過ごすことになりますか・・・車椅子に座るのも難しいのでしょうか?
いえいえ、そのようなことはありません。
太もも裏の痛みが少なくなったので、調子のよろしいときは時々に車椅子で以前のようにお部屋の外に出て活動されています。
そうですか・・・ごぼう先生の体操をどんどんやれるようになったらいいのですが・・・
ごぼう先生・・・はい、そうですね! そう思います。
伺った内容からすると母の痔の程度は、こちら↓のグレードIII相当のように思える。
対処療法として保存療法と外科的治療があり、
・保存療法では、日常生活の指導と薬物療法;
-日常生活では、以下を禁止
長時間の座位
寒冷下での作業
排便時のいきみ
-食事面では、
アルコール摂取の注意、
水分摂取の励行、
食物繊維の積極的摂取
-薬物療法では、
座薬か軟膏、飲み薬が処方
薬のみで完治させることは難しい
・外科的な治療では;
高齢者の場合、外科的治療自体が身体的負担となってしまうため、治療法は慎重に選択する。
と説明されている。
これが私自身のことなら、はい、日帰り手術、で完結するのかもしれないが、このコロナ禍に「不急のおでかけ」はできることなら控えた方が、という思いが大きい。
が、一方で痔の状態がグレードⅣに上がってしまうリスクもある・・・。
(ここから先は神のみぞ知るかな・・・)