それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

ハナタバ vs. クリネックス

 

施設への見舞いを諦めた週末、話題?のスーパーへ「見学」に行った。

 

f:id:masakahontoni:20200309140951j:plainなるほど、確かにトイレットペーパーが山積みになっている。一部メディアが報じていたあの「丸冨製紙」謹製。

国産を強調する為もあるのか、脇に掲げられたポップには「丸冨製紙」と製造元社名まで併記、

どうだ!といわんばかりに「お一人様10点まで販売致します」と確かに明記されている。

 

手に取り購入されていく方がちらほらと見られる、

が皆さん極めて控えめで1点のみ購入の方ばかり。

さすがに10点買おうとする人がいないのは想定内?としても、複数買い求めようとする人はいないようだ・・・。

 

いや、ちょっと待て・・・

と、その売り場で展開されている不思議な光景に目を奪われた。

 

正に”山のように”積まれた「丸冨製紙」謹製品の横に、別のトイレットペーパーがラックに積まれたまま陳列されている。

f:id:masakahontoni:20200309142618j:plain圧倒的な「丸冨製紙」品に比べ数量こそ遠く及ばぬが、日本製紙のクリネックスだ。

丸冨のHanatabaに比べると割高で、掲げられたポップにはこう書かれてあった。

 

「こちらの商品はお一人様1点まで」

 

と、どうしたことでしょう・・・

 

デマ騒動の最中は見境なくペーパーと名がつくものが飛ぶように消えていったのに・・・

丸冨のHanatabaではなく、日本製紙のクリネックスを皆さん買われていくのだ 

「やっぱ、トイレットペーパーはクリネックスでしょ」と思うが故の行動だとは思えない。

 

あぁ、もしかすると・・・そういうことなのかも

 

と勝手に納得した。

 

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「お一人様1点まで」と言われると、希少価値があるように見えてしまう、

それだけ数が少ないんだ!と思ってしまう、

それが延いては「あるうちに買っておこう」という行動につながってしまう・・・のかも。
 

そして、ポツポツと残数が少なくなっていく場面に遭遇すると、

あっこんなに売れているんだ、と(実はそもそも陳列数が少ないのだが) 錯覚してしまう。

 

逆に(山のように積まれている)丸冨製紙を見て「あまり売れてないんだ、人気がないんだ、売れ残ってるんだ」と錯覚してしまう。

これが、更なるクリネックス購入衝動につながってしまう・・・のかも

 

人の「心持ち」とはあやふやなもの・・・