施設への見舞いを諦めた週末、話題?のスーパーへ「見学」に行った。
なるほど、確かにトイレットペーパーが山積みになっている。一部メディアが報じていたあの「丸冨製紙」謹製。
国産を強調する為もあるのか、脇に掲げられたポップには「丸冨製紙」と製造元社名まで併記、
どうだ!といわんばかりに「お一人様10点まで販売致します」と確かに明記されている。
手に取り購入されていく方がちらほらと見られる、
が皆さん極めて控えめで1点のみ購入の方ばかり。
さすがに10点買おうとする人がいないのは想定内?としても、複数買い求めようとする人はいないようだ・・・。
いや、ちょっと待て・・・
と、その売り場で展開されている不思議な光景に目を奪われた。
正に”山のように”積まれた「丸冨製紙」謹製品の横に、別のトイレットペーパーがラックに積まれたまま陳列されている。
圧倒的な「丸冨製紙」品に比べ数量こそ遠く及ばぬが、日本製紙のクリネックスだ。
丸冨のHanatabaに比べると割高で、掲げられたポップにはこう書かれてあった。
「こちらの商品はお一人様1点まで」
と、どうしたことでしょう・・・
デマ騒動の最中は見境なくペーパーと名がつくものが飛ぶように消えていったのに・・・
丸冨のHanatabaではなく、日本製紙のクリネックスを皆さん買われていくのだ
「やっぱ、トイレットペーパーはクリネックスでしょ」と思うが故の行動だとは思えない。
あぁ、もしかすると・・・そういうことなのかも
と勝手に納得した。
「お一人様1点まで」と言われると、希少価値があるように見えてしまう、
それだけ数が少ないんだ!と思ってしまう、
それが延いては「あるうちに買っておこう」という行動につながってしまう・・・のかも。
そして、ポツポツと残数が少なくなっていく場面に遭遇すると、
あっこんなに売れているんだ、と(実はそもそも陳列数が少ないのだが) 錯覚してしまう。
逆に(山のように積まれている)丸冨製紙を見て「あまり売れてないんだ、人気がないんだ、売れ残ってるんだ」と錯覚してしまう。
これが、更なるクリネックス購入衝動につながってしまう・・・のかも
人の「心持ち」とはあやふやなもの・・・