それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

隣り合わせ

 

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainあっ、真坂さん

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainおぉ、Oさん

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plain実は、うちの親父ですが・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainえぇ

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plain昨日亡くなりまして・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainえぇっ!
この前、病院に入って、と・・・そんな話をしたばかり・・・

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainはい、そうなんですが・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainそれはまた突然・・・とんだことで
なんと言えばよいのか・・・、大丈夫ですか?
しかしまたなんで・・・

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainええ、誤嚥で・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainそうなんですか・・・
多いらしいですね、誤嚥で、というケースが


f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainはい、でもまぁ、なんと言いますか
一方でホッとしている自分もいたりするんです


f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain元気でいてくれることに越したことはないですが・・・

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainいやぁ、うちの親父の場合はどうしようもないところまでいってましたからね。
それをお袋が一人で介護なんてもう無理だとなって、病院になんとか入れましたけどね・・・

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainお袋だって年金生活ですし、病院でとなれば、費用だってそれなりにかかる。その病院自体も、ずっといていいですよ、と言われたわけでもない・・・
そういう面を考えれば・・・

こういう結果になりましたが、ホッとしている部分もどこかにあるんです。

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainなるほど・・・わかります。

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainしばらくまたバタバタするかもしれませんが・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainいえいえ・・・
こうなると、健康面で心配しなければならないのはOさん自身ということになりそうですね・・・

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainえっ?

・・・いやぁ、そうですね・・・
それでも酒は飲んでますしね、タバコもすってるし・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainOさん、肝臓悪いんでしょ?

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainそうなんですよね・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainじゃあ、休肝日は当然とったりして・・・

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plain休肝日どころか、医者からは飲むな、とさえ言われてるけど・・・
晩酌程度だったらと食い下がって・・・
医者も「そこまでは医者の方で強制することはできません」と。
で、結局毎日のように晩酌・・・
やめられないんですよ。
一仕事終わると、あぁ飲みたい、となる・・・

 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainダメですよそれじゃ

 

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainダメですよね。
でもいいじゃないか、大丈夫じゃないか、と・・・
結局みんなそうじゃないですか?

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain俺は大丈夫、私は大丈夫、とはよく聞きますけど・・・
・・・
まぁ、”そこまで私の方で強制することはできません”ね・・・

f:id:masakahontoni:20191227155519j:plainハハハ・・・

 

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取り敢えずは3ヶ月様子をみましょう、という条件で病院に受け入れてもらった・・・

そう聞いたのがつい昨日のことのようだ。

誤嚥・・・

なんとあっけない

その日は突然やってくるんだ・・・

 

加齢と共に衰える噛む力(咀嚼)、いや、飲み込む力さえも「若かりし頃」のようには徐々にいかなくなる。

f:id:masakahontoni:20200128191734j:plain食事中、間食中、お茶を飲んでいる際、おじいちゃん、おばあちゃんが急に咳き込むことはないだろうか、そんな場面に出会したことはないだろうか?

出会すどころか、自らそんなことが以前より増えたなと思い当たることはないだろうか?

 

それもしかすると、誤嚥へのリスクが高まる途上にある、のかもだ。

衰えは急には起こらない、日々日常に追われる間に、気づかぬうちに、少しづつ確実に衰えは進行していくのだろう。

 

加齢を回避する術はない。

プロレスラーでも金メダリストでも、一日中家に閉じこもっている者でも、時の経過と共に老い(=衰え)は進行する。

その進行が緩やかなのか、急なのか、もしかしたら衰えの程度自体も、個人差があるように思えて仕方がない。

 

それに気づき早いうちから具体的に、策を講じる人は極めて少数派。

人間だからむせる事もあるさ、と気にも留めない、それが一般的。

 

歳を重ねながらも衰えの緩やかな人、比較的程度の軽い高齢者が少なからず存在しているのはなぜだろう。

f:id:masakahontoni:20200128193443j:plainそれが生活環境の違いから来ているのだとしたら?

どちらに転ぶのか、生か死か、が生活環境で左右されてしまうとしたら・・・

 

今時は何処の高齢者施設でも、あるいはほとんどのデイサービスで、口腔ケアに関わるメニューを設けている。

家では到底やらないことも、デイサービスでなら(好むと好まざるとに関わらず)ケアが行われる事になる。

それだけでも施設に通う、デイサービスを利用する意味はあるのだと思う。

 

■2020/1/29追記 NHKで口腔ケアについて放送されたようですね

ふだんの食事で無意識にしている「かむ」「飲み込む」。

こうした“食べる力”が40代から衰え始めていることが日本老年歯科医学会の調査で明らかになりました。

189人を調べたところ、40代で3人に1人、50代では2人に1人、“食べる力”が衰えていました。こうした症状を「口腔(こうくう)機能低下症」として医師たちは注意を呼びかけています。

進行すると全身が衰え、将来寝たきりになるリスクが高まるといいます。

出処: 40代から衰える!?“食べる力”|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

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高齢者にとって肺炎はとても恐い病気です。肺炎が死につながるケースも多く、高齢者やその家族にとって日常的な健康課題となります。
そこで、肺炎を引き起こすきっかけとなりうる嚥下障害や高齢者に多い誤嚥性肺炎について理解し、予防と日頃の健康管理に役立てましょう。(嚥下障害と誤嚥性肺炎

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出処;長寿社会福祉基金「家庭での誤嚥・誤飲を防ぐために」(pdf