骨折で救急病院に搬送されたのが大きな分岐点、決断の時と気持ちを固め、最寄りの地域包括支援センター、親戚のTさん、妹へと今後どうするかについての思いを伝えていく中、実家が以後空き家となる可能性が限りなく高いとみた妹が指摘してきた事の一つは、防犯カメラの設置だった。
繰り返しになりますが、防犯カメラの設置だけでは、防犯には なり難い。
街中に設置されている防犯カメラなら、思いがけず撮影された映像が、後日捜査の手がかりにもなるけれど、無人の空き家に侵入する輩は、初めから「承知の上」で侵入してくる。
カメラがネットでつながっていればリアルタイムで監視、動体検知で手持ちのスマホに信号発信といった仕組みも構築はできる。
実家にネット環境はない。新たに固定回線をひくより手軽にネット環境を構築する方法はないのか?
ポケットWiFiは24時間AC電源につなげたままの使用は想定外、内臓充電池の劣化・発熱等、発火事故ともなりかねない。
この手のニーズに応えてくれる商品は(例えば)このような機種。
据置型SIMフリーWiFiルーター
Aterm HT100LN
(別の選択肢として、Speed Wi-Fi HOME。ただし、Amazonのレビューやこちらなど承知の上で・・・。話題のファーウェイ製。)
次にどこの回線(SIM)を利用するかについて。(Aterm HT100LN使用を想定しています)
監視カメラとオンラインでつなぐための回線という前提で、固定IPアドレスが供与されるものでは、以下。
1.ASAHI ネット LTEのSIM+「固定IPアドレスオプション」
2.イプシムのSIM+「固定グローバルIP」
3.インターリンク LTEのSIM
(なお、回線を選ばないカメラというものも入手は可能)
で、端末のカメラは・・・というとほぼ全てが中華製となる。今更?今時?中華製にさほどの偏見はない。ユニクロだって、あれだって、これだって、今や中華製だ。その品質管理の程度次第なのは中華製に限ったことではない。
ただ、業者間の管理レベルの落差があまりに大きい、というのが、私の持つ偏見。
古き良き日本ではその昔、それをブランドで選んできた。松下なら、三菱なら、といったアレ・・・ブランド神話ですね。
中華製にはブランドというものがない。見た目は同じ。
頭の痛いことに、Amazonなどには星の数ほど防犯カメラがある。が、サクラの巣窟と化したレビュー欄からでさえも推察できるほど、品質のばらつきが大きい。
最初は良かったがすぐ壊れた、は今や「だって中華製」の代名詞だ。
コピペ天国の現地では売れ筋商品のコピー製品があっという間に登場する。
外見はほぼ瓜二つ、でも使用部品が違っていたりする。価格優位性を出すためか、2番手3番手のコピー商品はより安い(=信頼性の低い)部品を使う、よって劣化が早い、という部分があるのかもしれない。
きちんと管理・製造されているなら、それなりの品質レベルはクリヤできる。そして、多分大丈夫だろうな、と思われる商品は、安くはない、というのが現実だ。
そして、それなりのカメラを揃えても、今度は回線品質という問題が待っている。
トータルで考えると、カメラ+回線環境を自前で整えてもそれなりの出費を覚悟してしっかりしたものを揃えるか、あるいはよくわからぬ機器を導入し天に運を任せるか ということになりそうだ。
しかも、カメラをオンラインで、となると新たなセキュリティ問題が出てくる。真坂家のカメラをハッキングしたところで一文の得にもならないと思うが、それが私の自宅のPCに繋がっていると考えると良い気持ちはしない。
5Gの世界でトップシェアの中国ファーウェイ社のネットワーク機器のファームウェアにセキュリティホールが意図的に仕組まれているというニュースが流れる時代でもああります。
ああでもないこうでもないで時間が経過して行く中、はたと我に帰った。
カメラが、回線が、Wi-Fiが、と趣味の世界に浸かりすぎていないか?
と。
確かにその方面のことを考えるのは嫌いではない。でも、もっと画期的な策があるではないか!
と。
それは・・・
取られて困るものは(空き家となる)家に置かなければいいのだ
ということ。
現金、通帳、印鑑、キャッシュカード、権利書、証書、証券、保険証、マイナンバーカード、住所録ほか個人情報に関わる書類・・・
それらをすべて引き上げておけば、たとえ侵入者が現れたところで致命的な被害を被るリスクが大きく減る。
そうだ、それでいいんだ。
空き家の防犯の一丁目一番地は、
取られて困るものは空き家に置かない、
だ。
そして、家屋の保全管理、つまるところ不動産の保守保全をどうするか対策すればいいのだ。それならば、屋内設置のカメラをあえてネットに繋げる必要性も減る。
熱し易く冷め易い性格も相待って「あれもこれも」といった「個人的趣味含んだ」”見果てぬ夢” から我に返っり、所謂”普通の”カメラで十分と思い切り、
妹に敬意を評し、彼女がお勧めとして挙げた、
と、偶々キャンペーン中だった
を購入し実家の屋内に設置した。
あれから大分月日が経過しているが、両カメラ共に稼働状況に問題はない。当たるも八卦当たらぬも八卦・・・取り敢えずはハズレくじではなかったか?
両カメラ共に、動体検知時にタイムラプス撮影(連続写真撮影)するか動画撮影か選択可能なのですが・・・
設置場所にもよりますが、あまり撮影距離が近いと撮影中に動体が撮影画角外に出てしまい無意味となるので試し撮り等しつつ調整する必要あり。
私は電池消耗が少ないからと安易にタイムラプス撮影を当初選択、後からそれに気づき慌てて動画撮影に切り替える羽目になりました。
充電池使用OKですが、CAM066にはAmazonブランドのものが使えない。
外径がわずかに大きく蓋を閉めた時点で中の回路に影響出るらしく、接触不良が起こる。
蓋を閉めると接触不良、という現象自体いかにもな商品。(個体差ばらつきの可能性有り)
SD1000は問題なく、Amazonブランドでもエネループ(パナソニック)でもOKでした。
■空き家の掃除
空き家となった実家のメンテでもう一つ、「お掃除」があります。ほったらかしにしていれば当然埃がたまるのでしょう・・・そして、塵も積もれば山となる・・・山となってしまっては困る・・・。
防犯カメラをどうするかと並行して考えたのが、空き家の掃除。
鍵を預ける、という点にまだ踏ん切りがつかず私は利用していませんが、二つ程挙げておきます。
ダスキンは月一が基本。空き家点検サービスの一環として「掃除サービス」が付帯します。
ニチイは週一が基本のようです。