それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

糖質過剰症候群・・・①

昨年秋頃に「減量」について書きました。

自ら目標としていた体重、BMIには達していますので、いかにそれを維持するか、そしてそれを維持したままさらなる改善(筋力、内臓脂肪等々)に今は注力しています。

 

そんな中、最近書店内を巡り並べられた書籍を見、

あれっ、また「糖質」ブームなのかな?と・・・。

 

f:id:masakahontoni:20190821130651j:plain目立っていたのは、大型本ということもあってか、この本「糖質制限の大百科」でした。

ぱらぱらっとめくってみましたが、なるほどイラストが多く見やすい。

どの食材が糖質が多いのか少ないのかがわかりやすい、という点がウケているのでしょうか。(帯の”37万部突破”はサプリ販売などで流行の”御陰様でご愛用者xx万人突破”的台詞のようにも受けとれますが・・・)

 

f:id:masakahontoni:20190821131232j:plain筆者の江部康二氏は、数年前 ”人類最強の「糖質制限」論”なる本の著者でもあります。

新書版にびっしり詰め込まれた細かい文字が 近眼の私をひどく悩ませたことを覚えています。

前出の「~の大百科」はどうやら、この「人類最強~」の一部分をよりわかりやすくした”簡略版”のように思えます。

よって、ケトンがとか、小難しい?部分は割愛し、読者に優しい=手に取りやすい ものとした啓蒙書という印象を受けました。

 

ところで、糖尿病ネットワークのサイトにこんな記事があります。

日本など39ヵ国から成る西太平洋地域では、成人の糖尿病人口は1億3,190万人と見込まれ、世界の成人糖尿病人口の36%を占める。増加傾向はこの地域で特に顕著で、2030年には1億8,790万人に達すると予測されている。

出処: アジア地域で糖尿病は急増 39ヵ国に1億3,190万人 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

西太平洋地域における糖尿病患者の増加が問題視されているという記事。

そこで、データ元にある2017年調査によれば、2017年における「世界ランキング」トップ10は以下のようになる。

f:id:masakahontoni:20190821142804j:plain

中国の突出に隠れ一見しただけでは日本のポジションが目立ちませんが、これは西太平洋地域でなく「世界において」糖尿病予備軍と呼ばれる方々の数、そして65歳以上の糖尿病患者数のトップ10。

ここに日本が依然堂々のトップ10入りを果たしていることに注目です。

(糖尿病となる原因には色々ある、糖質過剰摂取=糖尿病等とこじつけようとするのではありません)

 

なぜアジア諸国で、なぜ日本で、糖尿病患者or予備軍が世界的に見て多いのか、伝統的食生活によるのか、いやそもそもの遺伝子レベルに起因することなのか、それは専門家に任せるにしても、大切なことは幸運にも今貴方が健康な状態であるなら、糖尿病もしくはその予備軍にならぬよう意識する、ということなのだと思います。

 

f:id:masakahontoni:20190821151922j:plain「糖質過剰症候群」・・・これは清水泰行氏の著作名。

確かに現代は「糖質」に溢れているし、「糖質」はある意味 麻薬 だとも思っている私ですが、

世にダイエットとしての「糖質制限」を謳う本 数多くあれど、エビデンスと共に紹介しているのは糖尿病患者に相対してきた専門医方々で、

果たして対糖尿病患者と類似の手を打つ必要が とりあえず健康である人々にMustなことなのか、は個人的には疑問です。

 

図らずもその専門医方々も記されていますが、エビデンスたる世の論文自体が果たしてどうなのか、という部分があることも考え合わせればもう少し各々個人に合った自由度があってもいいのかな、とも思います。

 

ここまで炭水化物だ、糖質だ、と話題になる一つの大きな役割を果たしたと思われるRIZAP、よほどのモチベーションとストイックな思いなき限り個人だけではムリムリなことを、トレーナーがつくことで短期間に結果を出す/出させるスキームで一世を風靡しましたが、

では、契約終了後、そのモチベーションをどうやって維持するのかを思うとき、とても危うく心配な部分が多いように見えます。

f:id:masakahontoni:20190821193508j:plain個人個人で自らを管理することはできないのでしょうか?

 

糖質過剰症候群・・・②へつづく