一つ気になること
それは母の短期記憶の衰えの「程度」
いったいどの程度、そう、それが相変わらず「これまで同様」の衰え具合なのか、
いや、2度目の骨折で救急病院に担ぎ込まれ手術、転院、そして現在の住居型有料老人ホームで過ごして3ヶ月あまり・・・でその衰え、つまりは母の患っているであろう認知症の症状に進行(=悪化)があるのか、ということ。
K病院から今のA施設に入所する際の介護サービス担当者会議の席上でも看護師長から指摘された母の短期記憶の衰えは、今も変わらぬように見える(=然程の進行は無いように見える)。
- 週ごと訪れる私と先週何を話したかは覚えていないので、いつものように「お通じはどう?」と聞けば「今日もでなかったねぇ」といつも同じ答えが返ってきたり、
- 夏用にと用意した衣服上下も「その時」は喜びこそすれ翌週時には「他人様の物なのでおかえししなければ」と包みに入れたまま放置されたあったり・・・の繰り返しが1ヶ月近く続いたり、
- 施設長曰く「毎朝(駆ける)ように」デイサービスに出かけ、毎日が「初めてその場所に行った」という認識で、それもデイサービスでなく、作業に行っている(そこで行われる折り紙やら、習字やら、パズルやらのことなのだろう)と私に伝えたり、
- 最近は外へも出られない、車の出迎えが、などということもない、と毎日欠かさずデイサービスに通っていることがすっぽりと記憶から抜け落ちていたり、
- 今いる場所(介護施設)が何処なのかについての認識が時々に変わったり(見当識障害?)、
そんな数々の「いつもの」やりとりが母との間でこれまでも繰り返されてきた。
それに私の方もすっかり慣れてしまいつつある中、最近は母が何気にもらしたこの言葉が妙に気になっている。
いやねぇ、私もすっかり物覚えが悪くなって・・・
まぁ しょうがないね。あれっ、ここに献立メニュー表が貼られたんだね。へぇ〜、どれどれ、今日お昼は何を食べたの?
と部屋のコルクボードに掲示された献立表を指さしながら尋ねると、
(時13時過ぎ、施設での昼食は12時だが)
覚えてないねぇ。それがね! 何を食べたか、どころか、お昼を食べたのかどうかも覚えてないよ
そうなの・・・じゃあ、お腹が空いた?
う〜ん、なんとも言えないねぇ・・・
1時間前に何を食べたか、魚の煮付けか野菜の煮付けか覚えてなくても驚きはしない、でも確かに母は言った・・・お昼を食べたのかどうかも覚えてない、と。
私の頭によぎったのは、「ご飯まだ?まだ食べちゃいないよ。早くしてよ、お腹が空いてるんだよ!」と食べた食事を食べていないと言い家族や介護士を困らせる・・・という認知症あるある。
そういう可能性のある段階に母の症状の程度が変化したのだろうか?
あるいは、そしてやがては、そんな「認知症あるあるの一つの段階に移行するのだろうか?
そこが気になって仕方がない。