真坂さんですか? K病院のA先生に往診して頂きました。
お母様は「どこも悪いところはないんですよ」とお話されていました。
特に太もも裏の痛みの訴えもなく、先生の前では、健康ぶりを発揮しておいででした。
(あれれれれ・・・)
「よそ行き」状態の母なのだと思います。
認知症云々とは別に、元気なとき、数十年前から母のもつ基本的な性格なのだと思います。認知症を発症し、その基本的/根本的な部分がより顕著になったと言えるかもしれません。
ただ、診察の時にこそ不調な部分を訴えないと適時・適切な治療を施してもらうチャンスを逃すことになるのでは、と実は1度目の骨折の時から感じています。(今回は2度目の骨折)
先日には、整形外科受診をされました。
脚部のレントゲン撮影で確認していただきましたが、骨はきれいに接合されているそうです。
感染症部分も「傷跡がしっかりとついてよかったね、今度は1ヶ月後の受診で大丈夫」と医師から言われました。
太腿裏側の痛みはまったくおっしゃっていませんでした。
本当に痛くないのですね、としつこくこちらから聞かないほうが方が良いとは思うのですが・・・
でも今朝、起きてらして、「どうしたのかしら、足の裏側が痛くて痛くて」とおっしゃるのです。疲労が溜まるのか・・・朝、動き出しが痛むのか、ちょっとわからないのです。
通所リハへは、駆けるように出掛けられるので心配ないとは思うのですが・・・
骨折部の治癒、そして患部の感染症、が順調に経過しているのは施設長が時間を割いて寄り添って頂いた結果だと思っています。助けて頂き感謝しております。
足の痛みですが、大腿部/太もも・裏でしたら、筋肉痛なのかもしれません。
デイサービスでお邪魔した際に、療法士の方にマッサージをして頂くことが可能でしたらよいのですが・・・。
「通所へは、駆けるように出掛ける」というのには胸をなで下ろしております。
痛いからデイには行かない、という方向には間違っても向かって欲しくないと思います。
以前「傷によくないから風呂には入らない方がいいと看護師さんに言われた」と自ら“答え探し”をし、それに自ら答えを出し、それを肯定し固執する・意固地になる、入浴拒否をする、というもありました。
そういった部分が性格的にもあるので、「足によくないからデイには行かない方がよいと言われた」等という答えを自ら導き出すことの無いよう今は祈るばかりです。
もう一つ、受診の際に先生から「腰の方はどうですか?痛みますか?」と聞かれ、痛みませんと返答すると、
「腰はだいぶ悪いよ、何箇所か圧迫骨折があるね。」
と言われショックだったようです。
本人様から、自覚症状が無い事をお伝えしましたが、
「カルシウムを摂った方が良いよ。薬で飲んじゃうのが手っ取り早いかな。」
ということになり、内服薬を出していただくことになりました。
受診が終わる頃には、先生とお話ができたことで、ご機嫌で帰ってきました。
(・・・)
当人の反応から想像するに、自覚症状のない圧迫骨折、「いつの間にか骨折」と言われるものでしょうか?
コルセット、痛み止め等の処置の必要なしで、カルシウム/ビタミン摂取?で、ということは差し迫った心配がないということでしょうか。
確かに、60代当時既に骨粗鬆症と診断されております。
2年程前には背中が、動けない程ではないが、痛いと訴え寝込みがちな時期もあり、当時は「脊柱管狭窄症」と医師に言われたともらしておりました。
が、その後痛みを訴えることはなかったように記憶しています。
転倒しないためにも、寝たきりにならないためにも、体幹筋維持のためにも、適度な活動は必要と思われますので、無理することなくデイサービスに通って筋力維持に努めて欲しいと思っております。
圧迫骨折の件は、加齢とともに起こる骨折のようです。
椅子に腰かけたり、重い物を持ち上げたりしたときに脊椎に掛る負担により、脊椎の隙間が徐々につぶれてゆく現象です。
もちろん尻餅をついたり、転倒されたりすれば、腰椎圧迫骨折と診断を受ける事があるかと思いますがそのような事なく、加齢と共に隙間がつぶれてしまったので「いつの間にか骨折」かと思います。
痛みが多少あっても、筋肉は動かさないとさびて動かなくなってしまうので毎日動かす事が良い事と思います。
1点、お願いですが・・・次回検診・回診時には、直近の母の訴えの中から私が気になったところあれば、それを書き留めたものを事前に施設長宛てにお送りし、回診の際、先生にお渡し頂くような形をとって頂くことは可能でしょうか?
先生の往診時にお取次ぎできますのでご安心ください。
思い返せばあのとき・・・
そう、1度目の骨折の時だ。
救急病院を経由し転院した先の医師から、
とりあえずは手術した上腕部の経過も良いようなので、以後、骨粗鬆症に対する策を講じていきましょう、
と、いくつかある選択肢の内からデスノマブを勧められた。金額は高めだが半年に一回の注射で済む。
例によって医師の前では機嫌良くうなずいていた母には、カタカタを並べられても馬耳東風・・・後日、骨粗鬆症対策としての選択肢とそれぞれの副作用の可能性についてまとめたものを文書にして手渡した
が、口をついてでるのは”できない理由”ばかり。
- 高いから
- 注射はちょっと
- どうせ効かない
結局、母は「何もしなかった」。
いや、正確に言えば、母にとっては、市販のカルシウム錠剤を飲む=骨粗鬆が治る、という思い一筋であって、それに固執していたのだと思っている。
市販のカルシウム錠剤だけ服用しても、合わせてあれとこれも必要、という話題ならTVのエンタメ健康番組でも時々に伝えられていること。それでも、腰の重い?母が前向きになることはなかった。
座してただ何かを待つ、とか、時々でサイコロを振るだけ、ということに生理的に拒否反応のある私には、そのような母の由とする生活の一つ一つが耐えがたく呆れても見えていた。
母の人生、それは母のものだ。でもとても残念だ、返す返すも、と今でもそう思う。
検診
健康増進法に基づき、骨粗鬆症検診が40歳から70歳の女性を対象に5歳刻みで行われているという。この際なぜ男性も、と思うが、それ以前にその受診者が非常に少ない、というのが現実らしい。
受診率1位の県でさえ2割に満たない。
骨粗鬆症財団は、骨粗鬆症の検診の受診率の全国ランキングを発表した。1位は栃木県の14.0%で、最下位は鳥取県の0.3%。受診率が高い県ほど大腿骨骨折が少なく、要介護率が低い傾向がみられることが判明した。
- 骨粗鬆症検診の実施率は地域差が大きい
- 骨粗鬆症検診率が低い地域ほど介護が必要に
骨粗鬆症→骨折→入院→要介護という負のスパイラルに巻き込まれぬよう、予防、検査怠らずが基本なのだろうが・・・現実はそうじゃない。
そのスパイラルには「認知症」という更なる負の要素が”往々にして”絡んでくるのにも関わらず・・・だ。
骨粗鬆症と判明してからことを起こす、とりあえずサプリメントに頼る、あるいは母のように”歳をとれば皆同じ”と何もしない・・・?
■骨粗鬆症の予防は成長期から(pdf 骨粗鬆症財団)
■骨の健康考えてますか?(pdf 骨粗鬆症財団)
背骨の骨折は、上下の方向で押しつぶされたように骨折する、いわゆる「圧迫骨折」が起こります。骨折が治っても、つぶれた背骨は元の形には戻りません。そのため骨折が重なると、身長が低くなったり背中が丸くなったりします。
ただし、背骨の骨折で痛みを自覚していた患者さんは全体の3分の1にすぎないという報告があり、気がつかないうちに骨折していることも少なくありません。若いころより身長が4cm以上低くなり、背中が丸くなっていれば、以前、背骨を骨折していた可能性が高いと考えられます。
また、背骨の骨折後には大腿骨を骨折することが多く、一回骨折を起こした方が続けて骨折を起こすことがよくあります。このように連続して起こる骨折を「骨折連鎖」といいます。
大腿骨を骨折すると手術が行われ、術後は歩いて生活することを目指しますが、筋力の低下によって寝たきりになることもあるため注意が必要です。
骨粗しょう症になりやすいのは、次のような人です。骨がもろくなる原因はさまざまです。
骨粗しょう症の薬には次の3つのタイプがあります。1骨を壊す働きを抑える薬、2骨を作る働きを高める薬、3骨の作り替えのバランスを整える薬です。