それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

目前

f:id:masakahontoni:20190517134823j:plain母の入所が目前に迫り、関係方々に直前の母の様子について知らせておこうと思った・・・何が起きてもご協力お願いしますよ、という願いを込めて・・・。

 

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入所の日が目前に迫りましたので、母の直近の様子をご報告させて頂きます。


先日見舞いに訪れると、やはり疲れた表情をしており、案じていた通りの第一声が母から出ました。

 

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「もうそろそろここも出て、帰るとか、どこか家のそばへ戻ろうかと思うんだけど」


先日の抜歯云々で揉めた事のフラストレーションが尾を引いているのか、気の合う話し相手が退院してしまい一人過ごす時間が多くなってしまったからなのか、薬の効果とも関係するのか、認知症の進行に関連するものなのか、それはわかりません。

このような状態の時の母は鬱の精神状態にあるため、ひたすら気持ちが前向きになるような話をするように努め、その手の話題をひたすら繰り返しました。

 

✔ 救急病棟→リハビリ病棟 そして療養しながらリハビリ含め生活習慣の改善を図る場所へ間も無く移る。


✔ 幸運にも隣の隣にK病院併設の療養施設があり、そこからデイサービスに通ようになる事。


✔ 今はいかにも病院といった環境で昼夜パジャマ姿だが、これからは昼間は私服に、夜はパジャマに着替えてより日常生活に近い環境に戻していくことになる。


✔ K病院で今服用している薬もそのまま処方されるし、足の患部の治療も継続してサポート受けられるので安心できる。


✔ 昼はデイサービスに通い、リハビリ含めおしゃべりや、ちょっとしたレクリエーションを楽しむ事になる。


✔ 自ら忘れっぽくて困ると漏らしているが、一人引きこもっていては、身体も頭も使わないし、刺激も受けない。使わなければ年齢に関係なく衰える。


✔ 同じ引きこもりの隣近所ばかり見て これまで何十年も過ごしてきたところに問題があるので、生活習慣自体の改善を図ることが大切。


✔ K病院に来てから顔色も良くなったが、それは三度三度バランスのとれた食事をし見知らぬ人達が周りにいることで刺激を受けているからに違いない。


✔ 気のあった方が退院してしまい今はつまらないのかもしれないが、デイサービスに行けば驚くほど沢山の高齢者がいるから、また色々変わった話も互いにできるはず。
新たな人と新たな話題について話すというのがとてもよい脳活になる。


母との会話中 療法士の方が来られ、「リハビリも順調、夜間のトイレも自ら補助器使い問題なく行き帰りできている」と経過説明あり、「それは素晴らしい!」と褒めたところ、笑顔を見せ大分機嫌が良くなりました。


それでも、今回は、自ら物事を覚えていられない、なにやらおかしい、以前と違う、といった自覚が強まっているようで、

 

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「どう?私はボケてしまったと思う?」

 

と今回初めて尋ねられました。


気の合う話し相手だった隣のベッドの方(1週間前に退院)も、私と母がいつもの話をしている時、おもむろに私に訪ねたことがあります・・・

 

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「私はどうすればいいんでしょう?認知のこと・・・」

 

と。

 

母も自ら口に出して認めはしませんが、どうもおかしい、どうしてしまったのか、と心の中では悩んでいるのでしょう。


「歳をとれば物忘れも多くなるでしょう。

悩んだところで何も変わらないし、悩むこと自体が健康に・脳活によくない。夜はしっかり寝る。昼はしっかり起きて活動する。しっかり栄養をとる。動けば筋力が維持できるのと同様、頭を使えばその能力を維持できる。悩む必要はないし悩むことがよくない。どうやって楽しく過ごそうか考えた方が健康にいい。」と応えております。

 

f:id:masakahontoni:20190517142237j:plain本日朝7時前に病院からの着信履歴があるのを見つけ折り返したところ、電話に出られた看護師さんによれば

 

f:id:masakahontoni:20190517141432j:plain「5千円がないのだけれど、どうなった?、と言い始め、息子なら知っているはずだから電話してほしい、と言われたので電話をかけました。電話をかけたが、息子さんはでませんでしたよ、と答えると、それでは仕方がない、と落ち着かれ、その後は問題ありません。」


とのことでした。


ボールペンがなくなった、誰かが持っていった、という事は以前からあった症状ですが、お金がない、と訴えたのは今回が初めてです。

ただ、後になって考えてみれば、家に帰ろう→お金がいる→バッグの中にお金があったはずなのに→息子が保管しているかもしれない・・・といった経緯なのかもしれません。

看護師さんによれば、ここのところ時々あ同じような訴えがあるが、いつもしばらくすれば落ち着く・・・との事。

薬の服用は継続しているようですが、突発的なことなのか、それとも認知症の症状が進行したのか、私には判断できません。


(なお、あれどこいった、おかしい、と探し回り悩み込む、ことを回避するため、現金、財布、保険証、通帳、印鑑、といったものは全て私が預かっており、母の手元にあるのは、メガネと、なくなったと言う筆記具、だけです)

f:id:masakahontoni:20190517142855j:plainベッドの上で一人過ごす時間が増える中、母の中で「もう治ったので帰りたい」という思いが現在の環境の中で膨らみつつある、という状態ではないかと私は感じております。

現在このような状況下に母はおりますので、果たして入所日当日滞りなく病院から施設へ移ることができるのか、大変心配しております。

色々とご面倒をおかけすることになるかもしれませんが、ご配慮を頂ければ大変助かります。

よろしくお願いします。

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