それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

ケアマネさんへ。<お知らせしておきたいこと>・・・①

f:id:masakahontoni:20190430082659j:plainA施設正式見学、施設長、そして居宅介護支援事業所のケアマネージャーさんとの面談に先立ち、重要事項説明書に対する質問書の他にもう一つ事前に行ったこと・・・それはここに至るまでの経緯についての説明。

経緯含め母についてのことを諸々説明しておくことで、ケアプラン作成の幾ばくかの参考になれば、と考えた。

 

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<ケアマネージャーさんへお知らせしておきたいこと>

既にK病院の方からお聞き及びの事かもしれませんが、現状含め、母の今後につきましてあらためてお知らせしたく本状を用意しました。

御陰様で、骨折後の経過、リハビリ共に順調とのお話を頂いております。身体/肉体上のみならず、精神面、あるいは認知症故の様々な症状についても(私の知るうる限りにおきましては)皆様に大きなご迷惑おかけすることなく、今日に至っているように見えます。

その要因として特に以下のポイントがあるのではと考えており、感謝しているところです。

  1. 適切な薬剤投与
  2. 適切な見守り
  3. バランスのとれた食事
  4. “居住”環境

 

1)薬剤の服用について

骨折で入院となるのは今回が2度目です。3年近く前の腕部骨折→救急病院→T病院で手術・約2ヶ月で退院(退院間際介護保険の調査面談→結果要支援2)という状況でしたが、骨折前から物忘れが多いのを見、MCIではと退院直後に物忘れ外来受診を目論みました。

母には強い受診拒否反応がありましたが、なんとか問診までこぎ着けました。しかし、CT、MRI検査の予約を取ったところで、もう二度と行かない、私は何処も悪くない、と強行に拒否されやむなく以降の受診を諦めました。

昨年夏頃には直近の話も(興味のわかぬ話題は特に)覚えていない、午後時間が経つにつれ集中力が衰える・疲れた表情になる、そして時間かまわず夜中に私宛に電話をかけてくる、等々あげればきりがない様々な症状が現れ始め、私も精神的に疲弊し近隣の地域包括支援センターに相談するに至りました。

「近隣施設で週1回 脳活の集いが開催されているので、それに参加してもらい様子を見ましょう」ということになり、偶々通りかかった担当者が、偶々帰省した私と自宅で鉢合わせになるという裏打ち合わせの上、母を説得し集いに通わせることができました。

この集いは3ヶ月で終了する為、その後はデイサービスにつなげようというのが支援センターの計画でしたが、私は何処も悪くない、既に通っている集いで十分、と首を縦に振らず、特別措置としてもう一度同じものに通うことになりました。とはいえ内容も同じということもあるのでしょう、あまり面白くない、と何かしら理由をつけては休みがちになりました。(支援センターの方でも担当者が当日は確認の電話を入れたり迎えに行ってくれたり大分ご尽力頂きましが・・・)

夜中の電話攻勢にまいってしまった私は、夕刻~夜間の電話には(理由はある程度大げさに説明し当人了解の上)でないこととし、こちらから定期的に電話をかけることで一時は問題がおさまったかに見えましたが、今度は妹の方へ類似の電話が夜な夜なかかることとなりました。(昨年末~今年明け)

そんな折、支援センターの方からいくつかおかしなことが認められると連絡を受けることとなります。

1. 自宅から近隣施設までの行き帰りに問題ないが、参加している集いで、途中トイレに中座すると“いつも”部屋に戻れなくなる。

2. 一緒に行きましょうと家を訪問すると、今日は主人が出張で云々~と既に他界しているのにも関わらず話している。

1. は視空間認知障害と思われますが、これはもう、更に認知症が進行してしまったに違いないと思うに至りました。

昨年中頃~末にかけて親戚含め相談もし、火の不始末など身内だけでなく近隣に迷惑が及ぶようになってからでは遅い、こういうことが起きたらもう施設でと支援センターの方と打ち合わせておくべきだ、と厳しい意見も出ましたが、では、どういうことが起きたら・・・については考えあぐねておりました。

2度目の集いもあと1ヶ月弱で期間が終わる、デイサービスには行かない、引き籠もり状態で社会的接触はない、進行する認知症・・・そんな折も折、今回の骨折となりました。そして、これはもう、と決断するに至った次第です。

救急搬送されたS病院では入院直後、ここは何処?集いのある施設?もう家へ帰る、と看護師さんを困らせたこともありました。しかしその後は精神的にも落ち着きを取り戻し、担当医に伺ったところ漢方薬他お薬を処方している、とのことでした。そして こちらのK病院へ転院となり、転院直後の面談でも「認知症の人は環境の変化に敏感なので、ここからの1週間は注意深く見守りたい」とのお話がありました。

ここのところ毎週 母を見舞っていますが、家に閉じこもっていたときよりも顔色もよく精神的にも落ち着いているように見えますが、それはひとえに適切なお薬を頂いているから、と思っています。そのことを考えれば、K病院と密接な連携をとって頂けることは、今後 母が穏やかな生活を送るに必要不可欠なことと考えています。勿論、服用などお薬の管理も重要であると思います。

 

ケアマネさんへ。<お知らせしておきたいこと>・・・②へつづく