それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

母転院で妹が・・・②


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最後に、母について言えば、最終的に母がお世話になるべき場所は、病院ではなく「施設」です。比較的リスクの少ない公的福祉施設の特別養護老人ホームが選択肢としてまずあげられるのでしょうが・・・難しいでしょう。

特養の特徴は;

  • 費用が安い
  • 一時金無し
  • 24時間介護(介護スタッフ常駐)
  • 原則終身入所(長期入所が前提、原則終身介護)
  • 倒産リスク少
  • 入居条件 原則要介護3以上
  • 入居待ち時間(場合により数年、地域差あり)
  • 看護師の24時間常駐は枠外(医療体制に限界。医療行為の為には転院or一時的転院必要)

いずれにせよ、今回介護保険の変更申請を出したので遠からず面接に臨むことになりますが、そこで要介護3以上にならない限りは(原則)列に並ぶこともできません。列に並んだからといって、誰もが特養に入りたいと思っている現在、(今検索してみましたが)例えば私の住む場所からさほど遠くない自治体区域にある特養では;

特養A 満室・待機者84名
特養B 満室・待機者62人
特養C 満室・待機者199人
特養D 満室・待機者68人
特養E 満室・待機者40人
特養F 満室・待機者176人
特養G 満室・待機者57人
特養H 満室・待機者153人
特養I 満室・待機者116人
特養J 満室・待機者100人
特養K 満室・待機者140人
特養L 満室・待機者102人
特養M 満室・待機者76人
特養N 満室・待機者83人
特養O 満室・待機者127人
特養P 満室・待機者数140人
特養Q 満室・待機者213人
特養R 満室・待機者90人
特養S 満室・待機者57人
特養T 満室・待機者54人
特養U 満室・待機者42人
特養V 満室・待機者84人
特養W 満室・待機者103人
特養X 満室・待機者160人
特養Y 満室・待機者221人

f:id:masakahontoni:20190320155211j:plain特養は終身入所が原則可能です。勿論、どこでもいいから入りたいと殆どの人が重複して待機者登録しているはずで・・・言い方は失礼ですが、終身入所である以上どなたかが亡くならないと、次の方が入所できないわけです(実際は転院される方もいるでしょう、けがなどであれば急性期、回復期病棟へ。認知症がらみの精神症状関連であれば精神科病棟等へ)。

(以前、あんなところへは絶対行きたくない、と遙か昔の老人ホームのイメージしか持たない母は言っていましたが、特養はもはや土下座しても入れてもらえない状況です)

K病院にはいくつかの施設が併設されていること以前触れました。

・介護老人保健施設(老健)
老健も公的介護保険施設ですが、原則在宅復帰を目指すための施設で、入院期間は原則3~6ヶ月、26年度の国内老健施設の平均在所日数は100.6日らしい。
・グループホームA 満床
・ブループホームB 満床

 

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これからの未来は勿論、60日後にどうなるかは予想もできませんし、それは、母の再認定される介護度、そして認知症のこれからの進行具合(今のような状態は全くの初期症状で、大騒ぎするようになるのか、徘徊するようになるのか、ところ構わず用を足してしまうようになるのか、何でも(含汚物)口に入れるようになるのか、それとも現在のような状況が穏やかに続いていくのか、それは個人個人で全く異なりますし予想もできません)により変わることになります。

「手に負えない」認知症患者は強制退院もしくは強制転院(転院先は大抵の場合、精神科病棟)とする病院・施設が多いと医師の書いた本にはありました。

更に付け加えれば、お知り合いの方の場合のように4年あるいはそれ以上長生きできるのか、急速に衰え、という事もあるのか、それは人それぞれになります。

繰り返しますが、大腿骨骨折→寝たきり/車椅子→気力減退→・・・は一つのパターンです。立てない、という現実は患者に取り想像以上の精神的ショックになります。そこを超えられるかはその人の生きてやるという気力がどれだけあるかによるのだと思っています。

いつ何が起きても、という事も以前伝えましたが状況は何も変わってはいないと私は覚悟しています。

待機場所として、老健となるのか、どこかの空いているグループホームが見つかるのか、今の段階では何も想像・想定できません。

正直、心情的には、 思いもよらぬタイミングで・・・誰もが納得できる決着にならないかと夢も見ますが、それありきを前提に進むわけにはいかない、というのが私の思うところです。まさかという坂はどこにでもある、と思っているので。

追記
「毛糸の柔らかい帽子も二個渡してるのですが~」

→その事自体を私は知らないのでなんとも言えませんが、こんな風に骨折してベッドでぼうぼうの髪になっているとはその時は想像も出来なかった事でしょう。

インナーの方は貴女から聞いていたので過去電話で話題にしたことはあります。大根足で入らないんじゃないかと話をふったら、それが結構伸びるのでちゃんと履ける、薄いのでゴワゴワしないし結構暖かいんだよ、と喜んでいたのを覚えています。

過去のわだかまりを思い起こしても、当人はもう障害者と呼ぶべき状態なので ・・・持って行き場のないストレスは 頭の中で蘇る度に増幅してしまうので あまり深く思い起こさない方がいいと思います。そうは言っても、という感情はよくわかりますが。

意外と?私も冷静に見えて?貴女の知らないところでフラストレーションに耐えきれず 人知れずわめいているかもしれません・・・が、日記など色々書くことで気持ちに整理をつけてはいます。

K病院の看護師さんにクッションと保湿クリームを頼まれたので、それを届けにまた見舞いに行くつもりですが、散髪の出張サービスがK病院にはあるようなので本人の了解取れれば(それを覚えてはいられないのでしょうが、そこは又あの大判ノートに記録を残しておきましょう・・・大判ノート大活躍ですね)予約を入れておくつもりです。髪が伸び過ぎたことで ボウボウ頭になりやすいこともあるのでしょうから。

事前に担当看護師さんから色々質問を受けていますが、その内容からしてK病院の方が認知症の扱いに慣れているように感じています。

同部屋の残り二人も認知症のようでしたが、母とは対照的にかなり活発で元気なタイプのようなので 一人ベッドでうとうとボーっとしているわけにはいかないでしょうし、寧ろその方が好ましい環境なのだと思います。

 

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