それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

手術翌日

手術翌日の母の様子について妹に連絡。

 

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朝10時過ぎに見舞い。

表情を見る限り、落ち着いているように見える。(痛み止めが効いているのか)痛みを訴えることもない。足先が多少しびれた感じがするという。

ただ、午前中にしては目がぼーっとしており、相変わらずの話しがつづく。

認知症の作話(さくわ)は本人もそのつもり・・・つまり 嘘をついている、作り話をしている、という意識がない、というのがやっかいなところ。

「~温泉にみんなで行って私だけ躓いてこんなことに・・・。でも他の人は何でもなくてよかった。」

このストーリーは初めて聞いた。

何処でどう骨折して、今病院にいるのか、全く覚えていない風。

骨折翌日、その4日後に見舞った時には、「それは、自宅で朝4時に転倒して骨折してね、自ら救急車呼んで〜」と私が説明すると、「あぁ、そうだった」と思いだしたかのような返答。

それが手術当日には、ただ、「うん?おかしいな?」と首をかしげるだけの反応に変わった。そして手術翌日に、~温泉ストーリーとなった。 

「姉のHさんが見舞いに来て、座布団やら布団やら家から病院に持ち込んだ。」

このストーリーも初めて。座布団布団の類は、家で骨折し救急車を呼び自ら持ち込んだものだが、そのことは覚えていない様だ。相当気も動転していたこともあると思うが・・・。

自分が持ち込んだという意識が全くないので、他の人が持ち込んだ→Hさんが持ち込んだ、というストーリーに自分自身納得しているのかもしれない。

「姉のHさんが赤い大判ノートを持ち込んだ。」

これは見舞いに行く度ごとに聞くストーリーではある。

実際に病院に持ち込んだのは私だが、直近のその記憶も消えてしまったということなのだろう。思うに、姉のHさんも既に亡くなっているのでは・・・。

「お父さんはどうしているかねぇ」

いつものストーリー。

「いや、母さん、仏壇の位牌を見たら父さん側は皆さん早死になんだね、父さんも60半ばだったし。と自分で電話で話していたじゃないか。父さんは60半ばで亡くなったでしょう?」というと、あぁそうそう、となるのはこれまでと変わらず。

 

f:id:masakahontoni:20190228102216j:plain術後というせいか?あるいは痛み止め等の薬のせいか?目つきも少々トロンとしていたのでこんなものかな、と思いながらの会話となった。

真っ向否定し続けたり訂正し続けるのではなく、巧みに?話をそらしてしまうのも一つのやり方のように今日は思えた。

昨日、手術前に見舞った際、母が抱えているバッグを一晩預かった。

先日看護師さんから見つけることができなかった、と電話があった入れ歯・・・案の定、このバッグの中にあるのを発見。本日、病院に持ち込み、看護師さんに謝った。看護師さんからの要望もあり、母の枕元に置くことはせず、私が自宅保管することになった。

 

 

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時間に関係なく症状がさらに進行してしまっているのですね・・・

記憶範囲が過去に遡っていくのと、大切だったり優先度、そして思いが強いものをより記憶に残ると思うので、そこでお父さんや本当似さんが筆頭に、そして多分に接点が多かったのであろうHさんが出て来るのでしょう。

ところで、家を探された際 貴重品関係は何かしら見つかったのでしょうか?(金融機関の 通帳 印鑑 マイナンバーカード等) 

キャッシュカードは見つかっても本人が暗証番号を覚えてない可能性大なので見つかっても使えないでしょうから、 通帳と印鑑で委任状と写真付身分証で、窓口での引き出しができるよう、母が100%母でなくなるまえに記載した委任状を複数準備しておくのが良さそうです。

 

 

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「時間に関係なく症状がさらに進行してしまっているのですね・・・」 についてですが、S病院入院直後の騒動以降、夕刻騒いだり、家へ帰る、と言って看護師を困らせ私宛にヘルプ求める電話が来ないところを見ると、薬剤によるものか、環境的に独り住まいより安心できるのかはわかりませんが、沈静化している部分もあると思います。

 

骨折翌日と直近で 認知力に違いが見られるのは確かですが、それが術後すぐの「術後せん妄」の続きなのか、痛み止め等の薬剤による影響なのか、それにもよると思うので、この数日のうちに認知症が進行した為とは断言できません。いずれにせよ、遠からずそのような状態になるのだろう、というのは確信的に思うところではありますが。

 

記憶に残る=優先度が高い、では(多分)ないと思います。

info.ninchisho.net

手術当日は、母のバッグを預かり、ホテルで中身をチェックしました。金銭に関わるものでは小袋に入れた印鑑ぐらいでしょうか。開けて一つ一つ確認したわけではありません。ゆうちょのキャッシュカードもありませんでした。

 

実家については、取り敢えずめぼしい(かどうかも未確認)ものは持ち帰り私の手元にあります。その時も、ぱっと見、キャッシュカードらしきものは見あたらず。「キャッシュカード・・・あれはどこへいったかねぇ」と数日前 母がもらした台詞が思い起こされます。

そちらであたってもらった経験者の方の場合、通帳、印鑑、キャッシュカードがセットで移管できたようですが、当家の場合は難しい状況下にあるのかもしれません。

 

f:id:masakahontoni:20190219115722j:plain先々空き家状態になる可能性を見越し、防犯上の点から、盗まれて困りそうなものは引き上げておこうと、手の届く範囲でざっとチェック、以下のものを持ち帰っています。

  • レター類のうち、金融機関からのもの

  • 通帳類(それですべてなのかは不明)
  • 診察券
  • マイナンバーカード
  • 未開封の袋(私のはるか昔の記憶だと、保険証券、土地関連)

どこの金融機関の通帳があるのか、整理した後また連絡します。いずれにせよ、状況が今少し落ち着いてからになります。

 

早ければ1週間ほどで転院先決定→翌週に転院、あるいは遅くとも、再来週転院先決定→1週間内外に転院、となる可能性大。

となると、3月頭にかけて公私ともに怒涛の日々となる可能性が高いと覚悟しています。