これは時間たっぷりだ。あれこれ書き留めたものを整理するのに丁度いいと、ポメラをキャリーバッグに忍ばせ向かった先は阪神方面。
列車を乗り継ぎ、ホテルにも泊まり、自由時間が余るほどある、いや、ありそうだ。
新幹線の座席に着くなり早速ポメラを取り出した。カバーを開ければ電源ON・即起動、SDカードにため込んだそれぞれのメモを・・・
っと、あれっ・・・メモがない・・・
いや・・・SDカードが認識されてない!
これはSDカードが不良なのか、それとも本体が壊れたのか・・・?
なぜこのタイミングでこうなるかな・・・天を仰ぐとはこのことだ。昨日まで何の問題もなかったものが、なぜ今日の今・・・。
SDカード使えずとも、本体内蔵メモリーを使いメモ書きはできる。新たにBLOG用の下書きをメモするぐらいならできるはず。
ただ、ちょっと待てよ、と。
このSDカード自体が壊れる可能性より、ポメラ本体に問題が起こっている可能性の方が大きい気がする・・・いや、そうに違いない。
となれば、そんな疑いあるこの本体内蔵のメモリーを信じてよいのか? そこにメモしたはいいが、後で見たら消えていた、という悪夢は避けたい。
いくら”自称”楽天家でも、-いやいやなんとかなるさ-という心境にはどうしてもなれない。
結局、何の役も果たすことなく、単なる”重り”と化した"そいつ"を、行き帰りずっとただ持ち歩く羽目になった。本当にがっかり。
ポメラが壊れようが壊れまいが列車は進むし時は経つ。それ以外は段取り通り、列車を乗り継ぎ目的駅で下車、駅前にある宿にたどり着く。
いつもそうするように、暖房の目盛りを上げ、空気清浄機をつけ、ポットに水を注ぎ蓋を開けたままスイッチを入れる。近くのコンビニまでちょっとした飲み物を買い込み部屋に戻る。
メール着信有。
妹からだった。
1月X日に実家に帰省しました?
その日、母から緊急事態と言わんばかりの様子で電話あり、「そちらに、本当似と父さんが行っていないか?」とおかしな事を言っている。「本当似は絶対いたのに、いつの間にかいなくなった。本当似に電話してもでないし、何か起きたんじゃないか。どうしたらいいのか、そちらに行ってるんじゃないか」と繰り返していた。
実は、今年に入ってからでもすでに4回、それもほぼ同じ様な内容の電話。それを指摘しても、本人は前回のことを忘れている、その繰り返し。それならばと、今日は電話口で1月Y日A子に電話とメモしてもらった。年末帰省時にあげたメモ書き用の赤い大きなノートは、探しても見つからないと言うけれど、あんなに大きなものが見つからないというのも解せない。
今後は、①電話する前にor電話の時にメモしてもらいそれを互いに確認する ②今後は曜日を決めて、電話してもらうorこちらから電話する ③実家への出入りが後日思い出せるよう、ボードもしくは張り紙のような物を今度実家へ持って行く、様にしたい。
兄さんの方も、実家に帰省した場合は、今後はそのことを私宛に知らせてもらえると、母との会話の際スムーズにいくのでよろしくお願いしたい。
なぜ、この日に、こういうことが、色々重なるかな。
折り返し、メール返信。
所用のため阪神方面に来ております。1月X日に実家へは行っておりません。
時間かまわずの電話で精神的に辛いので母さんからの電話はつながらないようにする。これからは毎週日曜日に私から電話を入れるので、と昨年秋に伝えましたが、何でそう神経質な子に育ったかねぇ、等と言いつつその時は二つ返事で承諾していました。
が、本日その時は、そういった過去のことは頭になかったのでしょう。
以前から夕方は、見るからに疲れた表情となり、認知力も一日の中で衰える時間帯ではありました。これまで同様の夕暮れ症候群の類なのか、さらに認知症が進行したのか、それはわかりません。ただ、これまで”父さん”がそのような形で登場したことはありませんでした。
明日日曜日となりますので、出先から昼ごろ実家に連絡を入れる予定です。その時今回のことをどこまで覚えているかはわかりません。再度”父さん”と言い出すのなら、新たな段階に入ってしまった恐れが出てきます。逆にけろっと忘れていたら夕暮れ症候群(だからといって安心とはなりませんが)の類、かもしれません。
週中程にそちらから実家へ電話を入れる(大変とは思いますが)ことは、日曜日は私から、数日後にあなたから、とかかってくる電話の回数が増えることになりますので、決して当人にはマイナスにはならないだろうと期待しますし、正直大変助かります。
ただ、夕刻の母の認知力は、朝~昼のそれと比べとても劣った状態にあるかもしれぬ事を念頭に会話をした方がよいかもしれません。
(あなた自身が)更に精神的に疲れてしまってはいけないと心配します。
なお、今後私が実家へ行く、もしくは母との間でなにがしかの出来事が起きたときは、必ずそちらへお知らせするようにします。
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どこまでもどこまでも追いかけてくる・・・まぁ、やむなし・・・。