それ 認知症かも

認知力の衰えを頑なに否定する年老いた母。それを反面教師に自らのこれからを考える息子。

あんばい

kotobank.jp

先日のご機嫌伺い(10/14)での出来事を包括さん宛にしたところ、早速返事を頂きました。 "母の主張”(網掛け部)それぞれに関する包括さんのお応え、そして私の思うところを留めておきたいと思います。

 

 

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”脳活の集い”でもらったテキスト3冊の内 2冊がなくなった。誰かに盗られたのかもしれない。 

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainその2冊が教室でなくなったのか、自宅に置き忘れているのか、断定できませんが、「悩んでも仕様がない。今度事情を説明し無い物はまたもらったらいい」と伝えました。

使用テキストは、帰省時に拝見しましたが、あのページは何処だったかと度ごとに3冊全て見直す母を見、母のような症状の者には一冊にまとまっていないと不便かな、と思いました。複数冊あることで、一般人なら"一括整理"が無意識にできても、逆に、あるページを見ている間に、残りの冊子を何処に放置したか忘れてしまい、それが「どこぞで抜き取られたんじゃないか」という思い込み、もの盗られ騒ぎにに似たことにつながってしまうことが、母のような者にはあるのでは、と憶測ながら、気がかりです。でも、案外、自宅の新聞と新聞の間にでも放置してあるのではと、私は疑っています。

f:id:masakahontoni:20180828172632p:plain担当者によれば、本人は「忘れた」とも「無くした」とも訴えていたようですが、10/16には無くしていた物を持参できたようです。提案いただいた件は、自治体の方で検討するそうです。

 

 

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”脳活の集い”で知り合った人に、ミシンを売ってくれないか、と言われた。切手を売ってくれ、という電話がこの前あった。

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain集いでミシン、の話と、切手買い入れの勧誘話は、全く別の事のようです。勧誘には乗らないこと、と伝えました。ミシンの方は、その様な勧誘が個人的にあったのか、"その人"が本当にミシンが欲しかったのか、母がどこか他から持ちかけられた話をごちゃ混ぜにしたのか、こういう時代ですから、わかりません。

f:id:masakahontoni:20180828172632p:plainミシンの件は、現場には職員が複数いるので、利用者同士の会話は全て聞いており、譲渡・販売の類いはあり得ないということです。2~3人ごとに一人の職員がついていますので、間違いは起きにくいと思います。

 

 

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近所には私と同じような高齢者がいるのに、なぜか私だけ色々気遣いを受ける、なにか私は心配される部分が多いと見られているの?

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plainその包括さんの口添えで”脳活の集い”に通う契約をしたのだから、気遣ってくれているのだし、ごく自然なこと。

f:id:masakahontoni:20180828172632p:plainお母様への対応については、”脳活の集い”担当の自治体職員との連携も取れています。
”集い”のある日のお誘い電話は朝早くだと忘れてしまうので、昼前に掛けるようにし、特別にお迎えいただいています。お迎え時には、ご本人から「膝が痛く医者に行くつもりだった」、「歯医者について」など、同じ話をされているようです。一通り、聞き流し、「それではそろそろ行きましょうか?」と誘い出しているようです。教室利用時は、とても楽しそうにされていると聞いています。

 

 

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”脳活の集い”の参加者とは色々話ができて楽しい。歳をとったせいか最近は更に衰えが進んだような気がする。

f:id:masakahontoni:20180823154054p:plain週一の集い自体は、慣れてきたようで、本人も前向き。ただ週一では、残り六日は引きこもり状態、できれば類似の集いへの参加を追加方向で進むことができればと思っているのですが。

f:id:masakahontoni:20180828172632p:plain現在ご利用の3ヶ月教室は、複数通う事が出来ません。3ヶ月経ちますと、修了書を頂けます。その後は半日型のデイサービスに移行できたら良いと考えています。送迎が有り、入浴・食事無しでも他利用者と会話・運動が出来るところを検討しています。ただ、デイサービスの説明で自分には必要ないと一旦思われてしまうと導入は困難になると思われます。

短期記憶に支障が出始めているようですから、今後、見守りも必要になると思います。ご本人のプライドを傷つけないようにしながら、必要な支援に繋げていきたいと思います。ご家族の協力をいただきながらの自立支援になると思われます。

 

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急いては事をし損じる

確かにそうだと思う。(何をし損じるのかは?)

あれが心配これが心配で、ともすれば何か成果を出そうと、いや、その成果があるのかどうかもわからないながらも、何かをしなければ後悔するのではという不安に駆られ、具体的な目先の一歩を、そして何歩、具体的に踏み出したかを求めてしまう。

逆に、そのことが、無理矢理に、闇雲に、当人の思いをそっちのけにして、という印象を一旦持たれてしまったら、かえってやっかいなことになってしまう。一旦、そう思い込まれてしまっては、そういう失敗をしてしまうと、もう先へ進めなくなる、そういう大きな恐れは今でも感じている。

包括さんの言葉は、時として、はやる私の心にブレーキをかけてくれる。確かにそうだな、と思わせてくれる。

いや、だからといって、ごく近い将来、思いのほか早く・一気に、母の症状が悪化してしまう、しまったら、という不安がなくなるわけではない。

不安に駆られ、思いあぐね、思い直しながら、の次の一歩。

その、あんばい、が難しい。

 

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