-減量(3)からつづく-
減量頑張るぞ、とその気になっても、越えねばならぬ最大の山は、一番最初にあるのかもしれません。
日々の食生活を記録し、自らの摂取内容がバランスがとれたものになっているかをまず把握する、それが減量の一丁目一番地。摂取総カロリーだけに注目するのはとても危険です。
(その一丁目一番地で挫折、もしくは、はじめから一足飛びで結果を求めてしまい挫折、というパターンがとても多い気がします。)
次の山は、ほとんど丘ぐらいのもので、そこまでの日常に慣れることができれば誰もが乗り越えられる、いや、通り過ぎることができるものです。その頃には、1日単位で増えた、減ったと過度に一喜一憂すること無く、比較的リラックスした毎日を送れるようになるはずです。減量の効果は、日単位ではなく、一定期間での推移をみる、ことにあるので。
スマホもしくはパソコン上で管理を行える環境にある方なら、記録(入力は必要ですが)を取るのも、見える化するのも、また、推移を期間で見るのも、比較的楽にできます。(気軽に、というのも継続するために必要なポイントなのかもしれません。それをノートに手書きして、となるとそれだけで大変なことになるので。)
また、各社OS(Android、iOS)問わず健康アプリには力を入れているので、スマホならさらに連携機能を使って自動的に外部データとリンクできます。スマホでの管理を強くおすすめする理由はそこにあります。
偏見も入れて、おすすめするアプリは多分2択なのでしょう。 あすけん、か、Myfitnesspal。
あすけんは日本製アプリ、Myfitnesspalは海外製のアプリをローカライズしたもの(よって所々おかしな日本語が登場します)。
あすけんはさすがに妙な日本語の登場はありませんし、一言でいえばデザイン上、一見、よりファッショナブルかもしれません。
個人的には大差ない、と思っていますが、Myfitnesspal使いの私にあすけんについて微に入り細に入り、語ることはできません。ちなみに、両アプリ共に無料で使用可。有料版にアップグレードすることもできますが、Myfitnesspalはその必要なし、あすけんはアップグレードの利点有り、とお伝えしておきます。
両アプリの比較はたくさんの方がBLOGなどで公表されていますので、「あすけん Myfitnesspal 比較」で検索してみてください。アプリについてより詳しく、と脱線しそうになりますが、このBLOGでは詳細まで言及しません。
それでは、一ユーザーとしてMyfitnesspalの機能について大まかなところを少々。(所有機種はiPhoneです)
✔日々の記録は、打ち込みorバーコードで
よくある食品/食材、加工品(例;コンビニ弁当)等あらかじめ登録されている物であれば、バーコードを読み取りで自動入力。㊟流通商品全てを網羅しているわけではなく、登録済み・未登録の基準がどこにあるのかは不明。 未登録のものは、手入力となります。一旦登録した料理、食材、は、以降、リストからの選択となり、再打ち込みの必要はなくなります。たぶんどのアプリでも基本線は似たり寄ったりのものでしょう。
✔PFCバランス+総摂取カロリー、で食生活を見える化
PFCバランスは、三大栄養素のバランスのこと。グリコの説明書きがわかりやすいのでリンク↓を貼っておきます。
人それぞれ体質も違えば、日常生活における活動量も違うので、誰しも同じ比率とはなりませんが、あなたがアスリートでもない限り、リンク先にある、タンパク質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%が標準的な範囲。
果たして、記録したその日の摂取内容が、炭水化物を大幅に減らすべき食事内容だったのか、思いのほか脂質の摂取が多かったのか、が見える化されることになります。
日々の体重変動に神経質になるのではなく、日々の食事が果たしてバランスのとれたものだったのか、且つ、消費カロニーに見合った摂取となっていたのか、に注目する、というのが大切、だと思います。
✔アクティビティトラッカー/フィットネストラッカーとの連携
Myfitnesspalが連携可能な他社アプリはこちらのページで参照できます。iOSのヘルスケアアプリとも連携OKです。様々なアプリ/端末と連携できる、のがこの手のアプリの利点です。逆に、連携先が限定されればされるほど、「何と連携して使うのか」を確認してから使い始めないと、残念なことになります。(←とても重要)
身につけたウェアラブル端末とアプリ間で連携させておけば、活動量が多ければその分摂取すべき量は増え、少なければ、設定最小限(=設定値)で十分、という使い方が実現します。Myfitnesspalの場合なら、例えば、Apple Watch、Garmin、Fitbit、iPhone、他との連携が可能です。
✔体重計との連携
スマホと連携できる体重計、というのも大分ポピュラーになっているように見えます。その分割高ではありますが。そうそう壊れるものでもありませんし、手入力の手間がいらない、というのも意外と便利です。
ただし、購入される前には必ず、使おうとしているアプリとの連携ができるのかを確認してからにしてください。ガジェット好き?な私は2台所有していますが、それをお勧めするつもりはありません。一つはWithings(一時期Nokia傘下)の旧機種WS-50、もう一つはタニタの旧機種RD-906です。前回、減量(3)で貼り付けた私の過去の減量推移はWS-50で測定したものです。
日々の記録を取ってみた上で、はじめて私たちは自身に問うことができるはずです。思い出してください。
「やっぱ、炭水化物?」「ご飯食べないの?」
実際のところいかがだったでしょうか?
その上で、記録上確かに炭水化物、いや、糖質の摂取が多すぎた? それなら補正をした方がいいかもしれません、日々の食生活で。あとは栄養のバランスがとれるように、何を増やし、何を我慢した方がよいのか認識し、併せて、消費カロリーと摂取カロリーのバランスを取るための策を実行するのです。そして、食生活の管理+エクササイズ、がその基本になるのでしょう。
記録を取るなんて面倒~。そんなの続かない~。よく聞きます、そんな声。
最初に書きましたが、早々にそびえ立つ大きな山を乗り越えるか乗り越えないか、は個人個人の覚悟次第なんだと思います。
ほとんどの人は無理して減量する必要もない状態なのかもしれません。そうだとしても、何を食べ、どう肉体を維持するか、に着目するか否かで未来が左右されてしまう気がしてならないのです。
母は、記録どころか、何もしませんでした。でも、TVで週刊誌でアレがいいコレがいい、という話には敏感でした。そしてそれも、長続きはしませんでした。
キャベツで痩せる?
ショウガで痩せる?
オクラで痩せる?
ヨーグルトがいい?
食材そのものにはそれ相応のものがあります。ないものをあると言うならそれは詐欺ですが、確かに一つ一つの食材は伝えられるとおりの栄養素を含んでいるのでしょう。
でも、それだけ食していればよいのでしょうか? 実は皆さんわかってるのです、でも、ついそれだけで終わってしまう・・・。
それでは、永遠に今週はあれ、来週はあれ、の堂々巡りが続くような気がします。
母は、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、引きこもり、筋力の衰え、食生活内容の悪化、という負の連鎖の中で、十数年前より確実にその体重は、年相応に衰える足腰の負担になっています。そして、今、母は認知症を発症した、と思われるのです。
減量しなければ認知症だ、などと言っているのではありません。
しかし、減量の過程において、それが減量のためではあっても、同時に認知能力の維持・向上にも効果的ではないかと思われる他の要素もあると考えています。
食事と認知症についての私の思いはまた別の機会に書き込みたいと思います。